伝わるスライドデザイン大全
北島聡実
あとがきのあとがき。 私が「デザインの力」を実感したのは、とあるカフェで期間限定メニューのPOPデザインを担当した時のことでした。初めのPOPのデザインではあまりにも売れなかったので、今一度デザインを見直し、作り直したところ、次の日から飛ぶように売れたことがありました。メニューの中身や価格は何にも変えていないのに、デザインや伝え方だけでこんなにも成果が左右されることに驚きました。私はこのデザインの力に至極感動し、「過小評価されがちなデザインでも、実はビジネス成長における大きなレバーとなるのではないか」と考え、現在ではデザインという側面からビジネスの成長を支援することをモットーに活動しています。 デザインの力は当然メニューの話にとどまりません。サイトやランディングページのデザイン、資料スライドのデザイン、広告やパッケージのデザイン。あらゆる媒体において、デザインはそれを目にするターゲットとの接点であり、評価や印象を左右する大きな要素になります。あなたも「つい美味しそうだから買ってしまった」「魅力的な商品だと思ってついポチってしまった」という衝動買いをしてしまった経験はないでしょうか。全てではないにせよ、そこにデザインの力が多少でも働いていることは事実です。この曖昧ながら確実に影響のあるデザインの力を解明し、ビジネスに活かしていくことで、既存の商品やサービスの成果が変わってくると考えると、デザインについて勉強する価値があるように感じられます。 今回の書籍では、多くのビジネスパーソンがデザインに触れるスライドデザインに着目し、私がこれまで培ってきたデザインの知見を1冊にまとめています。最後の最後まで悩み、書き換え、作り直しをし、納得のいく1冊に仕上がりました。皆さんもぜひ本書でデザインの力を知り、実際の業務に活かしていただければ幸いです。 北島聡実
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著者 北島聡実
肩書 Creative Logic inc.
略歴 早稲田大学卒業後、フリーランスデザイナーとして個人でデザイン業に従事。複数のスタートアップや大手広告代理店にてクリエイティブディレクションに関わった後、2022年株式会社Creative Logicを設立。