自社の業績悪化を機に『Nontitle』に出演。話題の経営者・森井義英が見据えるNKKソリューションズの未来、「HOJOJO」の行く末とは

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氏名 森井義英
肩書 株式会社NKKソリューションズ 代表取締役
略歴 大学を卒業後、学習塾の責任者、大手信用調査会社、コンサルティングファームを経て、2017年に独立・開業。2019年2月に株式会社NKKソリューションズ設立。

総合格闘家・朝倉未来氏とYoutuber・ヒカル氏がアンバサダーを務める起業リアリティーショー『Nontitle』。起業家を目指す若者が共同生活をおくりながら事業を作り出す画期的なドキュメンタリー番組で、関連動画を含めた総再生回数が5,000万回を超えるほどの大人気コンテンツである。

2024年1月~4月にかけて放送されたシーズン3では、チームREDが勝利。本稿では、チームREDメンバーの一人である“モーリー”こと森井義英氏を招いて同氏の人生を紐解くとともに、経営している会社の現状や「HOJOJO」の今後の展望についてうかがった。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

Q1. 好きな漫画は?

好きな漫画はたくさんあって、一番好きなのは『ハチワンダイバー』です。何回も読み返しています。

Q2. 人情派? 理論派?

理論派ですね。ビジネスでもプライベートでも、何かを考えるときは言語を軸に組み立てるタイプで、言語能力が全てのベースになっていると思います。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

どちらも食べますが、片方を選ぶならライスですね。

Q4. 都会と田舎のどちらが好きですか?

もともとは都会が好きだったのですが、最近は田舎が恋しい時もあります。

Q5. 保守的? 革新的?

保守寄りの革新派。保守派ではないものの、「革新的」から連想されるようなタイプに比べると保守的な考え方をしているかなと。

Q6. 好きなミュージシャンは?

昔バンドをしていたこともあり、邦楽のバンドはどれも好きです。なかでもUNISON SQUARE GARDENはずっと好きで聴いています。

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

事業規模を一気に拡大してしまい、業績悪化につながったことです。

Q8. 犬派? 猫派?

圧倒的に猫派です。

Q9. 現実派? 夢見がち?

夢見がちな面もありますが、生き方的には現実派だと思います。

Q10. 今、一番会いたい人は?

難しいですね……。もし女優さんに会えるとするなら広瀬すずさんですかね。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

電卓です。ボタンが大きくて使いやすく「00」があるものが気に入っています。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

自責思考の人ですね。論理的であり、大局観のある人。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

「慌てる乞食は貰いが少ない」です。父親が言っていたのかな。最大の利益化を狙うにはタイミングを見極める必要がある、目先の利益に飛びつかないようにしなさい、ということわざです。

Q14. 休日の過ごし方は?

家にいます。築地で食材を購入して手巻き寿司セットを組み立てて、手巻き寿司をちょっとずつ食べて、お酒を飲みながらYouTubeやNetflixを見る……みたいなことが多いですね。

Q15. 好きな国はどこですか?

日本です。英語が全く話せないので、日本語のコミュニケーションを離れた途端に不安を感じます。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

チームメンバーや会社のメンバーとか、一緒にプロジェクトを担当しているメンバーと成果を共有する瞬間ですね。

Q17. 息抜き方法は?

外食をすることとサウナに入ることです。

Q18. 好きなサービスやアプリは?

特に思いつくものはありません。

Q19. 学んでみたいことは?

たくさんあります。一番学びたいのはAIですね。使える技術を身につけたいなと。

Q20. 最後に一言

2~3年前に考えていた展望が全て崩れ、現在はそれを再構築しているところなので、それらが全て片付いたら自分自身をスケールさせられるような次の展望が描けたらいいなと思っています。

「経営者」or「士業で独立」の二択だった子ども時代

—【聞き手:松嶋、以下:松嶋】自己紹介をお願いします。

—【話し手:森井義英氏、以下:森井】中小企業支援のコンサルティングファームである株式会社NKKソリューションズの代表取締役をしている森井と申します。コンサルティングの中でも資金調達をメインとしていて、販路開拓もお手伝いしています。

—【松嶋】森井さんは昔から経営者を目指されていたそうですね。

—【森井】はい。父の影響で子どものころから経営者を目指していました。

僕は後妻の息子で、中学生になるまで父と母は事実婚状態だったんです。少しいびつな家庭環境で育っていたものの、子どものころから「父はどうやらお金を持っているようだ」というのはうっすらと認識していました。

父からは「サラリーマンは税金が引かれるから、手元には少ししか残らない」「手に職をつけなさい」「(当時の物価的に)年収3000万円ほどあると値札を見ずに買い物ができる。それくらい稼げないと苦労するぞ」など、仕事とお金に関することを口酸っぱくいわれていて。それで「経営者にならないと生きていけない」と勘違いしていたんですね。小学生ながらに「経営者になるか、専門士業で事務所を立ち上げるくらいのことをしないとダメだ」と思い込んでいました。

—【松嶋】英才教育というか。

—【森井】どうなんでしょう(苦笑)。選択肢が狭まっていたので、苦しい思いもしていました。大学生のときも「普通に就活しても父親は納得しないだろう」とか、そういうことを考えていましたしね。

—【松嶋】そんな過去もあったのですね。ちなみに小さいころはどんなタイプだったのですか。

—【森井】周囲に聞くと“クラスの人気者”というタイプではなかったようですが、数人の友人を主導するような子どもだったそうです。そのチームのなかで独自の遊びを広めたり、流行を作ったり。振り返ってみると、僕の友達は僕についてきてくれる子が多かったように思いますね。

—【松嶋】昔からリーダーシップを発揮するタイプだったのですね。

—【森井】そうなのかもしれません。あと、昔から行動力があるタイプだったとは思います。

というのも、中高一貫の学校に進学して、高校を卒業するタイミングで父親と折り合いが悪くなったんです。しかし進学を諦めたくなかったので、自力で生活費を稼いでいました。

士業は諦め、経営者になるべく経験を積んだ社会人生活

—【松嶋】学生でありながら生活費を自分で稼ぐのは、とても大変だったのでは。

—【森井】頑張りましたね(笑)。いろいろあって、大学時代はほぼアルバイト漬けでした。時給単価の高い学習塾でバイトをして、朝から夜まで働いて。

ただ、働きすぎて単位が足りなくなってしまったんです。同級生と同じように単位を取って就活をして……ということができなくなってしまったので、一発逆転を狙って法科大学院を受けました。

—【松嶋】子どものころの将来像は、経営者になるか士業で独立するかの二択だったとお話しされていましたものね。

—【森井】ええ。法学を履修していない人向けの3年コースがあるので、そこを狙って三つほど受けて、神戸大学の法科大学院に受かりました。ただ入学した時点では「弁護士になって独立すれば、理想の生活を送れる可能性はある」と思っていたのですが、最初の1ヶ月でその予想がハズレだったことに気がついて。

というのも、未修者コースなのに、30人中28人が法学部出身だったんです。法学部で勉強してきた上で、さらに時間をかけて勉強する人たちばかりだったんですね。またその30人の中で3年で卒業できる割合は3割程度、司法試験に一発合格する割合が3割程度。この情報を知った時に「勝算はないな」と判断して、入学から1ヶ月で退学しました。

—【松嶋】せっかく受かった法科大学院をすぐに辞めるというのは、勇気のいる決断だったのではないでしょうか。

—【森井】そこまで思い切った決断ではありませんでした。判断ミスだったとわかったので「さっさと辞めて次に行こう」くらいの気持ちというか。

—【松嶋】それまでの苦労や金銭的負担もあったと思いますし、多くの場合はなかなか決断できないのではないでしょうか。当時から決断力をお持ちだったんですね。

—【森井】結果が出るまでは判断しない方が良いと思うのですが、結果が出たのに同じ場所に固執する理由もないかなと。結果が出てダメだと思ったら切り替えるしかないなと思っていますし、もともと決断力はある方なのかもしれません。

—【松嶋】まさに経営者気質な方なのだなと思いました。法科大学院を退学されたあとは、すぐに起業されたのですか。

—【森井】いいえ。学習塾の教室長として働いていました。

士業での独立が無理だとわかって、それならコンサルティングファームを立ち上げたいなと思ったんです。とはいえ、起業経験のない20代の若者がコンサルティングファームを立ち上げたとしても、誰も話なんて聞いてくれませんよね。

それに、将来独立するなら人件費などの管理ができるような経営に近いポジションを経験した方が良いだろうと思ったので、大学時代のアルバイト経験も生かせる学習塾の教室長を選びました。

—【松嶋】その時点でコンサルファームに就職しようとはならなかったのは少し意外です。

—【森井】それも一瞬考えました。ただ、外資系のコンサルファームで就職したとしても、クライアントが大手企業ばかりだと、独立するのは難しいだろうなと思ったんです。大手企業と中小企業や店舗ビジネスでは必要な知識が異なりますよね。将来的にコンサルティングファームを立ち上げるなら、中小企業や店舗ビジネスのコンサルティングからスタートした方が初速のスピードが出るはず。そう考えると、コンサルファームへの就職は候補にあがりませんでした。

—【松嶋】学習塾では何年ほど働いていたのですか。

—【森井】1年ほどです。そのあとは業種の幅を広げるために帝国データバンクに転職して、コンサルティングファームでも働きました。独立したのは、コンサルティングファームで経験を積んだあとですね。

コロナ禍で事業拡大→業績悪化→その後の道のり

—【松嶋】独立されたとき、一番最初は学習塾を立ち上げられたんですよね。

—【森井】はい。大阪と京都の境目にある茨木市というところに、小さな学習塾を立ち上げました。

当時すでに中小企業診断士の資格を持っていたのですが、自分でも事業をしていないと説得力がないだろうと思い、最初は学習塾を立ち上げるところからスタートすることにしたんです。学習塾については1000万円ほど借入をして立ち上げて、最終的に2店舗まで増やすことができました。

—【松嶋】なるほど。コンサルティングはいつ頃からされていたのですか。

—【森井】学習塾を立ち上げてしばらくしてからコンサルティングもしていて、並行する形で事業を展開していました。

転機が訪れたのはそのあと、コロナ禍に突入した辺りですね。補助金の予算が1兆円つくという情報を知った時に「補助金に関する情報を集めておけば、必ず仕事が増える」と確信を持ち、学習塾を閉めてコンサルティングに全振りすることを決めたんです。そのタイミングで本社を京都に移転して、京都大学の大学生を30名ほどアルバイト採用して、補助金申請に対応できる体制を整えました。

そして補助金制度が発表される前に、京都信用金庫金融機関に「こういった補助金制度ができるはず」というお話をしたところ、支店長300名ほどに向けてWebセミナーを担当することになって。セミナーの3日後くらいに事業再構築補助金の公募がオープンとなり、そこから一気に相談がくるようになったんです。

—【松嶋】事前の準備をしていたおかげで、一気に事業が大きくなっていったんですね。

—【森井】はい。補助金申請に対応できる体制も出来上がっていたので、順調に事業を拡大することができて、当時は年商3億ぐらいの規模にまで成長していましたね。

—【松嶋】急成長だったのですね。東京への進出を決めたのはいつ頃ですか。

—【森井】急成長したあたりのタイミングでしたね。IPOを視野に入れて、東京に進出して新規事業の立ち上げも進めていました。

ただ、東京進出と新規事業立ち上げ、採用を同時に進めた結果、組織が崩壊してしまって……。

—【松嶋】何があったのですか。

—【森井】正社員を30名ほど一気に採用したところ、教育や組織作りの面で問題が発生してしまったんです。20問のところでお話しした「事業規模を一気に拡大してしまい、業績悪化につながったこと」の部分ですね。

具体的にお話しすると、オフィスを改装して新規事業の立ち上げに1億円投資したのに、組織が内部分裂してしまい、業績が一気に悪化してしまったんです。

—【松嶋】今はどのような状態なのでしょうか。

—【森井】残ってくれたメンバーと借入返済を頑張って、やっとトンネルを抜けて、少し光が見えてきたというフェーズですね。

現在は補助金申請のサポートに注力しながら、システム開発や設備導入などの支援も行っています。またこれまで支援させていただいた企業とは今も繋がりがあり、何かあれば真っ先に相談いただける関係ができています。

他社が扱っていないマイナーな情報や鮮度の高い情報をメンバー総出で収集するようにしていて、知見がどんどん蓄積されている状態でもあるので、良いタイミングでまた事業を拡大していきたいですね。ちなみに、新規事業はペンディグしたわけではなく、ゆくゆくはそちらも再挑戦したいなと考えています。

視野が広がるきっかけになった『Nontitle』への出演

—【松嶋】森井さんといえば『Nontitle』での活躍も記憶に新しいところですね。出演しようと思われた理由をお話しいただけますか。

—【森井】会社の業績が悪化して、それまで描いていた道筋からそれてしまったときに「今までとは違うことをしないといけない」と思ったからです。もともとSNS運用に苦手意識があり外部への発信をしていなかったので、このタイミングで表に出てみようと。優秀なメンバーを探したいというモチベーションもありました。

またシーズン1と2を見ていて、出演者の勢いに魅せられたというのもあります。ビジネス的なスキル云々の話ではなく、モチベーション高く取り組める人たちに出会えるなら、この番組に参加することは自分にとってプラスになるだろうと思っていました。

—【松嶋】自分から応募したとはいえ、影響力のある番組に出演すると決まったときは怖くなかったですか。

—【森井】怖いとは思いませんでしたね。行動できない理由の多くは「表に出たあとの他者評価が気になる」ということだけだと思うんです。ネットで叩かれるリスクもありますしね。しかし、他者評価は実力で塗り替えられるものです。実力さえあればいつでも挽回できますし、何もしないままではこれ以上の成長はない。他者評価が悪くなるくらいで済むなら、番組に出演するデメリットはないと思い、迷わず参加しました。

—【松嶋】実際に参加してみていかがでしたか。

—【森井】見える部分の変化は少ないと思うのですが、自分の中の世界は大きく広がりました。自分はこれまで狭いコミュニティで生きていたんだな、と改めて感じましたね。全く異なるキャラクターの人と話すことで、視界が広くなったと言いますか。特に同じチームの指方君はこれまで周りにいなかったタイプで、番組以外で出会っていたら仲良くなってはいなかったと思います。

またこれまで関わったことのない人とのコミュニケーションを通して、自分の強みやスキルが足りない部分も明確になったのは良かったなと。

—【松嶋】事業経験者として、番組出演中は葛藤もあったのではないでしょうか。

—【森井】そうですね。いろんな感情が五月雨式に襲ってくるというか(笑)。嘘をついたり話を盛ったりする必要はないけれど、リアリティーショーとして視聴者に楽しんでもらわなくてはいけないし、同時にビジネスも進めていかなくてはいけない。番組独特の空気感に翻弄されながら、日々葛藤していました。

—【松嶋】大変な日々だったとはいえ、最終的には見事勝利されましたね。事業内容についても教えてください。

—【森井】補助金や助成金の総合案内プラットフォーム「HOJOJO」です。補助金の申請は複雑で、その種類も多岐にわたります。そこで、会社や個人に適した補助金があるかどうかをAIが教えてくれるサービスとして「HOJOJO」のアイデアに辿り着きました。

今後NKKソリューションズに巻き込んでいきながら新規事業として進めていくのか、はたまたピボットするのかはわかりませんが。

—【松嶋】ピボットの可能性もあるのですね。

—【森井】番組や視聴者の期待を裏切るわけにはいかないので、事業を投げ出すことはしませんが、ピボットの可能性はゼロではないと思います。その辺りの詳細は「HOJOJO」の社長である指方くんの意向を踏まえて、メンバー全員で考えていきたいなと。

アプリもスマートフォンアプリにするのかWebアプリケーションにするのか、もう一度考える必要がありますし、今後の展開については再度検討していくつもりです。

—【松嶋】詳細については、これから決まっていくと。森井さんはこれからどのような立ち位置で「HOJOJO」に関わっていくのでしょうか。

—【森井】それも明確には定まっていなくて、現段階では指方君の成長を待っているということしか言えません。彼は事業を立ち上げるのが初めてに等しく、葛藤もいろいろあると思うんです。

事業の立ち上げについては僕の方が少し先輩でもあるので、いろいろコミュニケーションをとりながら、彼の成長を待ちたいなと考えています。

二つの軸を持ちながら、更なる成長に向けて走り続ける

—【松嶋】NKKソリューションズと「HOJOJO」と二つの軸があると思います。まずはNKKソリューションズの今後の展望についてお話いただけますか。

—【森井】IPOをまた目指すのかどうか、今まさに考えているところです。現在は少数精鋭で事業を進めていて、業績が悪化したあとに残ってくれたメンバーの多くは、昔から知っている友人や幼馴染です。彼らは僕の経営判断ミスによる負債を取り返そうと、一緒に頑張ってくれています。

実は『Nontitle』から帰ってきたときに、みんな疲れ切っているだろうと思い「オフィスも事業も縮小して一度休憩しようか」と話したことがあるんですよ。しかし、多くのメンバーが「もう一度IPOを目指したい」と言ってくれました。彼らの意見を組んで、今後はIPOをまた目指すかもしれません。彼らには本当に感謝しかないですし、会社を含めて全員が幸せになれる道を探しつつ、みんなが望むゴールを目指して頑張っていきたいですね。

—【松嶋】モチベーション高く取り組まれているのですね。「HOJOJO」についてはいかがですか。

—【森井】もちろん成功させたいです。ただ、今は僕が出る幕はないのかもなとも思っていて。得意な事業領域ですし、自分のステージにすることもできます。しかし、大きな夢を持って取り組んでいる指方君やいそちゃんをみていると、僕はサポートに徹するべきなのかなって。

先ほども少しお話したように、僕は事業の立ち上げはすでに経験したことがあります。「HOJOJO」を展開していくなかで、将来的に“対等なメンバー”として二人と向き合うために、今は二人の成長を待ちたいなと思うんです。僕の知見や経験を生かして事業を進めることもできますが、それは彼らの成長の機会を奪ってしまうことになる。だから、今は見守っていたいですね。

—【松嶋】今は静観する立場だと。

—【森井】メンバーともたくさん話し合っている段階で、今日お話ししているのはあくまで僕の言い分でしかないんですけどね。

僕の専門分野で指方君が社長として事業を進めるなら、僕に勝たないといけないんですけど、現段階ではけっこう厳しいと思うんです。可能性はありますが、時間も根性も必要ですしね。僕は「絶対、指方君には負けない」と思いながらリアルタイムで知識もインプットしていますし、それを超える勢いで頑張って欲しいです。

—【松嶋】視聴者としても今後の展開を見守りたいです。最後に読者へのメッセージをいただけますか。

—【森井】メッセージか……。僕は知的体力をとても重要視していて、1日のうちに脳を動かしている時間が長いほど、正しい意思決定ができるのではないかと思っています。考えることって、けっこう体力を使うことなんですよね。しかし、正しい意思決定をするために脳を鍛えたいのであれば、できるだけ“ボーッとする時間”を減らした方がトレーニングになると思います。

僕の場合は、経営リスクを1日中考えていますし、思考をしていない時間はあまりないんですよね。これは経営をしているかどうかに限らず、全員が今からでも取り組めることだと思います。「今している仕事の範囲でこういう取り組みをしたらこういう成果が上がるだろう」「このままいくと着地はここになる。もっと売り上げを伸ばすためにはこれをしたら良いかな」とか。仕事に限らず、プライベートでも思考を止めないことが、成長につながる第一歩なのではないでしょうか。

またもう一つ、言わせてください。本業であるNHKソリューションズでは、過去の負債を返済するために全力で走っています。このトンネルを抜けたらまた規模拡大を進めていくと思いますし、現時点で少しずつメンバーを集めていきたいなと考えています。社内外問わず、1~2年後に僕たちと一緒に走ってくれる人を増やしていきたいですし、そのためなら僕の今持っているノウハウも惜しみなく公開するので、ぜひご連絡いただけると嬉しいです。


【クレジット】
取材・構成/松嶋活智 ライティング/西村友香理 撮影/原哲也 企画/大芝義信

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企業 株式会社NKKソリューションズ
所在 東京都港区港南二丁目16番1号 品川イーストワンタワー13階
業種 コンサルティング事業/士業者支援事業/ITソリューション事業/クリエイティブ事業/コミュニティ事業
URL https://nkk-solutions.co.jp/



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