時給850円からのスタート。BACK STAGE / REAL VALUE CSO 水畑裕貴の圧倒的行動力と、どん底から這い上がった「愛」を大切にした経営

Interviewee

株式会社BACK STAGE CSO / 株式会社REAL VALUE CSO

水畑裕貴

5歳から18歳まで児童養護施設で育つ。高校卒業後、ソフトバンクの販売員として時給850円でアルバイトからキャリアスタート。22歳と23歳でソフトバンクの販売員全国1位を獲得。その後、アイドマグループに参画し、年商4億から106億まで事業を成長させ、東証グロースに上場。4年連続5度の年間MVPを獲得。2025年3月に溝口勇児氏が率いる株式会社BACK STAGE CSO / 株式会社REAL VALUE CSOに就任。

幼少期を児童養護施設で過ごし、ソフトバンクのアルバイトからキャリアをスタートさせ、販売代理店で日本一を獲得。その後、BtoBコンサルティング会社アイドマ・ホールディングスでは数々の歴代レコードを塗り替え、年商100億円企業の子会社社長、そしてCSOへと駆け上がった水畑裕貴氏。現在は株式会社BACKSTAGE CSOとして、溝口勇児氏と共に新たな挑戦を続けています。

本稿では「人を喜ばせたい」「愛を与える方が格好いい」という純粋な想いを胸に、独自の「逆説思考」で数々の困難を乗り越えてきた水畑氏の半生と、未来への構想、そしてその先にある養護施設の子供たちへの熱き想いに迫ります。

異色のキャリアから多岐にわたる事業と根底にある使命感

—【聞き手:岡崎美玖、以下:岡崎】 早速ですが、まずは水畑さんの「今」についてお伺いしたいと思います。現在、特に力を入れていらっしゃる事業について教えていただけますでしょうか。

—【話し手:水畑裕貴氏、以下:水畑】 現在は株式会社BACK STAGEグループのCSOとしてのポジションがメインです。朝倉未来氏がファウンダーを務めているBreakingDownや、フェスの開催、映画製作、HERO’ZZという会社でSNSコンテンツの講座を作るなど、エンターテイメントからビジネスまで幅広く手掛けています。

また、REAL VALUEという経営者向けのコミュニティ事業にもCSOとして関わっており、個人としてはメインキャリアという中卒・高卒の方に特化した人材紹介会社や、パートナーズという補助金・助成金のコンサルティング会社も立ち上げています。

ー【岡崎】まさに多岐にわたる事業展開ですね。その中でも、BACK STAGEとしてはBtoBのホールディングス化を進めていらっしゃると伺いました。これはどのような構想なのでしょうか?

ー【水畑】実はBtoBのマーケットというのは、皆さんが普段目にされるCtoCのマーケットの約20倍の規模があります。

テレビCMなどで目にするのは食品メーカーさんや製薬会社さんといったCtoCの企業が多いので意外に思われるかもしれませんが、実際に動いている金額の規模感はBtoBの方が圧倒的に大きく、この巨大なマーケットで私たちのグループのミッションである「世の中から不安、退屈、孤独をなくす」ということに繋がるBtoB事業をホールディングス化し、一気に拡大していこうと考えています。毎月1社くらいのペースでM&Aも進めています。

ー【岡崎】その構想の中心には、やはり溝口勇児氏(株式会社BACK STAGE CEO)の存在も大きいのでしょうか?

ー【水畑】まさにその通りです。実は溝口さんとは運命的な出会いから始まり、現在に至ります。

元々私は、アイドマ・ホールディングスで子会社の社長やCSOを務めており、年商100億円を達成したら独立しようと決めていました。その準備を進めている中で溝口さんと出会い「君の人生それでいいの?もったいなくない?」とオファーを受けまして。

何度か話を重ねるうちに、彼の紡ぐ言葉が強烈に印象に残り、何よりも彼の「圧倒的な愛」の深さに心を打たれました。溝口さんのお父様が養護施設出身だからなのか、幼少期から人にギブするというエピソードが多くあり、それを聞いた時に「この人となら、もっと大きなことができる」と本気で思いました。彼のビジョン、そして何よりもその人間性に惚れ込み、BACK STAGEにジョインすることを決めました。

「見聞色の覇気」のその先へ…壮絶な幼少期を経て培った人間観察眼

ー【岡崎】溝口氏との運命的な出会い、そして「愛」というキーワードが出てきましたが、その「愛」の原点とも言える水畑さんの幼少期について、少しお伺いしてもよろしいでしょうか。

ー【水畑】私は5歳から18歳まで、埼玉県にある児童養護施設の埼玉育児院というところで育ちました。今でも鮮明に覚えているのは、施設に入った初日に、兄と二人で「“水畑”か“一木”か、どちらの名字がいい?」と聞かれたことです。

今振り返るとどちらも珍しい名字ですよね(笑)。当時5歳だった私には判断できるはずもなく、7歳の兄と相談して、私の名字は「水畑」になりました。

ー【岡崎】そのような環境で、水畑さんはどのように過ごされたのでしょうか。

ー【水畑】小学校2年生くらいから、世の中がすごく解像度高く見えていました。というのも、親がいない、愛を与えられなかった、裏切られたという経験から人を信頼するための物差しがありませんでした。

ある時、友人のお母さんが「育児院の子たちとは遊ばないで」と話しているのを聞いてしまって、ものすごく辛く衝撃を受けたその日から自分に声をかけてくれる人全員が嘘を言っているのではないかと、幼少期はとにかく疑心暗鬼で人間不信になっていましたね。闇と崖に挟まれたような感覚で生きて過ごしました。

誰かと会うたびに「この人は信頼できるのか、できないのか」と、とにかく「人」を見てきました。人の中身を探るのが癖になってしまって、今では10秒あればその人の本質がある程度分かってしまうくらいの能力を身につけたと思っています。

実は溝口さんも似たようなところがあり、二人で「これって『ONE PIECE』にある見聞色の覇気だよね」と話していました(笑)。

ー【岡崎】闇と崖に挟まれたような感覚の中で、唯一の光となったものは何だったのでしょうか?

ー【水畑】唯一自分にあったのが「自分がこれをやると決めたことは、絶対に一番になれる」という根拠のない自信でした。何かを成し遂げない限り、誰も認めてくれないし、信頼もされない。また嘘を言われるのではないか、と。生きるために「自分が決めたことは絶対にやり遂げる」と決めていました。

その一方で、小学校3年生から6年生くらいまでの将来の夢は、お笑い芸人でした。人を笑わせるのが本当に好きで、クラスの全員をゲラゲラ笑わせるのが得意でしたね。人が喜んでくれるのがとても幸せだったんです。

その気持ちは今でも変わらず、会食の席などでも率先して笑いを取りに行きますし、相手に喜んでもらうのが大好きです。

ー【岡崎】「人を喜ばせたい」という初期衝動が、そこにあったのですね…!スポーツも万能だったと伺っています。

ー【水畑】はい、小学5年生から高校3年生まで8年連続で、スポーツテストは学年で一番でした。当時の記録は生きた証だと思って今でも大切にとってあります。バレーボールの試合を一度見たら完璧に再現できるくらい、筋肉の使い方や動き方を客観的に分析する能力には長けていたと思います。

スポーツ全般が幼少期から好きなのですが、その理由の一つがプロ野球選手やサッカー選手など、各業界の一番の人は皆格好良くて、かつ人格者ですよね。

特にクリスティアーノ・ロナウド選手やメッシ選手のような一流のスポーツ選手からは、彼らのファンへの姿勢や、競技に対する真摯な態度からお金ではない「生き様」や「愛」を学びました。「格好いい自分でありたい」と思ったときに、愛をもらえなかった分、自分が誰かに愛を与えたいと思ったのです。

ソフトバンク販売代理店で時給850円でのスタートから掴んだ「日本一」

ー【岡崎】18歳で施設を出られた後、社会人としての第一歩はどのようなものだったのでしょうか?

ー【水畑】株式会社ピーアップという携帯販売代理店に入社し、テルルというソフトバンクの販売代理店でアルバイトとして働き始めました。当時は時給850円で、月給15万円ほどでした。

家賃2万9500円の埼玉県の川越のアパートで、かなりギリギリの生活で…誰にも頼れないので何かあったら消費者金融に行くしかない、というような状況でした。

そこでまず「社内で一番になる」ということを目標に掲げました。当時、販売スタッフは約300人いたのですが、どれだけ年上でも努力量は負けないはずがないという自負だけはありました。当時は遊びの誘いも全て断り、仕事に全てを費やし、18歳の施設育ちの若造が勝てる確率はかなり低いと思われていたはずですが、結果的に1年でトップセールスになりました。

1位になり社長が沖縄へ慰安旅行に連れて行ってくださって、当時認められたことに対して「こんなに嬉しいことはない」と思ったのを今でも鮮明に覚えています。

ー【岡崎】1年でトップとは…!どのような戦略があったのでしょうか?

ー【水畑】秘訣というほどのものはありませんが、ただひたすら「お客さんを喜ばせたい」という一心でした。当時はガラケーからスマートフォンへの移行期で、新しい機能やアプリが数多く出てきたのですが、それら数百個のアプリを全てインプットしました。

iPhoneを提案したのではなく、目の前のお客さまが本当に何を求めているのか、どうすればその人の生活がより便利で楽しくなるのか、それだけを考えて提案していました。結果として、それが数字に繋がったのだと思います。

ー【岡崎】個人でのトップ成績を獲得した後はどのような目標を掲げられたのでしょうか。

ー【水畑】次なるライバルは全国です。最大14,500人のソフトバンククルーを対象としたランキングの中で、直営店を強敵に掲げながら、店長として店舗1位を目指し奮闘しました。

結果的に全国1位を獲得することができ、個人としても組織としても日本一を経験し、ある種の達成感を味わいました。

…その後27歳から29歳くらいまでは、正直「やることがなくなった」と感じてしまい、停滞期に入ってしまいました。振り返ってみると、仕事はこなしていたもののどこか気持ちが乗らずに腐っていた時期もありました。

ー【岡崎】頂点を極めたからこその悩み、でしょうか。そこからどのようにして次のステップへ進まれたのでしょうか。

ー【水畑】冒頭にもお話したBtoBのマーケットがCtoCの20倍もあるという事実を知り、ずっとBtoB仕事をしてきたので「世の中はこんなに広かったのか!」と衝撃を受けました。

それから最も難しい営業でもある「経営者への営業」と「コンサルティング」に挑戦したいと考えるようになり、次のキャリアでもあるアイドマ・ホールディングスへの転職に繋がっていきます。

アイドマ・ホールディングスでの挑戦と試練。「愛」への回帰が拓いた新境地

ー【岡崎】アイドマ・ホールディングスへの転職は、水畑さんにとって大きな転機となったようですね。

ー【水畑】そうですね。転職活動では10社ほどに絞り込みましたが、アイドマ・ホールディングスは、前職でお世話になった方からの紹介でした。当時の社長である三浦さんとは3回も面接をしました。私も自分の人生を賭けていましたから、社長自身を見抜くつもりで臨みました。

最終的に、三浦社長の「この事業で革命を起こす。必ず上場する」という熱い想いに共感し、入社を決めました。

ー【岡崎】入社されてからはとても華やかなキャリアを描かれているかと思いますが、どのように達成されていかれたのでしょうか。

ー【水畑】まず入社3ヶ月後の決起会で「来年、私が1位を取りますので、皆さんご協力よろしくお願いします」と全員の前で宣言しました。周りからは「痛いヤツが来たな」と思われていたかもしれませんが、そういう人がいるからこそ燃えるタイプなので全く気にしませんでした(笑)。

宣言通り、翌年には年間MVPを獲得しました。ソフトバンク時代とは違い、アイドマには慶應や早稲田出身のエリートも多くいましたが「自分より努力している人はいない」という自負があったので、絶対に勝てると確信していましたね。

ー【岡崎】その自信と実行力は本当に凄まじいです…!その後、事業責任者にもなられていますが、どのような経緯で担当することになったのでしょうか。

ー【水畑】営業組織のトップとして「上場のためには私が責任者になるしかない。私が担当したら会社はもっと伸びる」と社長に直談判し、ありがたいことにその想いを汲んでいただき事業責任者に任命されました。

ただ、そこからは「自分がコケたら上場が終わる」という強烈なプレッシャーとの戦いで、そのプレッシャーから、部下に対してかなり厳しいマネジメントをしてしまっていた時期もありました。

ですがその後、31~32歳くらいの時に、部下のキーマン4人が一斉に辞めてしまうという会社を揺るがす大騒動が起きました。それがきっかけで、完全にブラックホールに落ちてしまいました。「自分は何をやっていたのだろう」「世の中に必要とされていなかったのではないか」と、本気で「どうやって死のうか」と考えたこともあります。2ヶ月半くらい、うつ状態で何も手につきませんでした。

ー【岡崎】それは…言葉になりません。そこから、どのようにして立ち直られたのでしょうか?

ー【水畑】どん底の中で、自分の「生きる意味」を見つめ直しました。それまではどこか自分の誇りやプライド、他人より優れているという思いがありましたが、そうじゃないんだと気付かされました。私が生きる意味は「人への愛」であり、自分なんてどうでもいい。年収やお金も、結果として後からついてくるものなのだと、その時強烈に「愛」というものに回帰したのです。

そして会社に復帰する際、社長に「一般社員に戻してほしい。役職はいらない」と、残ってくれたメンバーへの示しがつかないという思いから降格を申し出ました。

そこからもう一度、一般社員として這い上がり、結果として4年連続でMVPを獲得することができました。2ヶ月半の休養期間があっても、その年は年間3位だったのです。

ですが、もう順位に一喜一憂するのではなく「人に愛を届ける」「困っていることを解決する」ことこそが全てなんだと確信し、アイドマの子会社であるSales Crowdの社長に就任し「年商100億円を達成したら辞める」という新たな目標を掲げました。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

Q1.出身地は?

東京都八王子市です。

Q2.趣味は?

ゴルフ、サウナ、ポーカー、お酒です。

Q3.特技は?

10秒で人を見抜くこと、でしょうか(笑)「見聞色の覇気」と呼んでいます。

Q4.カラオケの十八番は?

EXILE系全般です。昔オーディションを受けようか迷ったほどATSUSHIさんが本当に好きです。昨夜も歌ってきましたが、今まで聞いた中で一番うまいと言ってくれた人が5人くらいいます(笑)。

Q5.よく見るYouTubeは?

ヒカルチャンネルはよく見ます。あと、実は「Breaking Down」はうちの奥さんが大好きで、全話コンプリートしています。私は自分が殴られる姿を見るのが嫌いなんですけど(笑)。

Q6.座右の銘は?

「なりたいものになれるのは なろうとしたものだけ」。これはヒカル君の言葉なのですが、自分にとって一番しっくりくる言葉です。なろうとしないで人の批判ばかりしている人は、本当に失礼だと思います。

Q7.幸せを感じる瞬間は?

目の前の人が喜んでくれたり、笑顔になった時です。これは本当に昔から変わりません。

Q8.今の仕事以外を選ぶとしたら?

「水畑裕貴 人生研修」というのを、1社1億円で100社に売ります。絶対に自信があります!年商100億円の会社を500億円にする方法とか、具体的に話せますから。

Q9.好きな漫画は?

「ONE PIECE」が一番好きです。社会人になってからは忙しくてなかなか読めていませんが、時間があれば見たいです。ストーリーはだいたい予想できるので、キーポイントだけ押さえています。

Q10.好きなミュージシャンは?

やはりEXILEのATSUSHIさんです。

Q11.今一番会いたい人は?

孫正義さんです。大谷翔平選手やメッシ選手にも会ってみたいですが、経営者としては孫さんが一番です。

Q12.どんな人と一緒に仕事をしたいですか?

能力はまず関係なくて「愛を国に届けたい」という、私と同じマインドセットで生きている人と一緒に働きたいです。

Q13.社会人になって一番心に残っている言葉は?

ソフトバンクの「新30年ビジョン」です。2011年に孫さんが発表された、300年前から300年後までを見据えた壮大なビジョンです。

YouTubeに2時間20分くらいの動画があるのですが、AIの台頭など、ほぼ全ての内容が現実になっています。あのプレゼンは本当に衝撃的で、私の中で革命が起きたほどです。

Q14.休日の過ごし方は?

ほぼ家族と過ごしています。イオンモールやショッピングモールによく行きます。

Q15.日本以外で好きな国は?

タイです。

Q16.仕事の中で一番燃える瞬間は?

お客さまが喜んでくれた時、笑顔になった時です。結果で証明して、信頼していただいて、その信頼の言葉をいただいた時が一番燃えます。

Q17.息抜き方法は?

お酒をのむことです。

Q18.好きなサービスやアプリは?

ChatGPTとPerplexityは使用頻度が高いです。日常的に使っています。

Q19. 学んでいることや学んでみたいことは?

「経営」です。やはり溝口勇児をはじめマフィアの皆さんのように、最前線で経営をしている方々からすると、私はまだまだ未熟者です。その大好きな先輩方や仲間から、存分に吸収したいと思っています。

Q20.最後に一言

飲み過ぎは人生のカウントダウンが減るのでやめましょう(笑)

水畑流「逆説思考」。常識を打ち破る発想とは

ー【岡崎】水畑さんのお話を伺っていると、常識にとらわれない独自の思考法をお持ちだと感じます。

ー【水畑】「逆説思考」と呼んでいるのですが、この思考法を大切にしています。

例えば「営業の受注率を10%から40%に上げなさい」と言われたら、多くの人は難しいと感じると思います。でも、私はそうは考えません。受注率10%というのは、言い換えれば「9人に断られてもいい」ということです。そして、40%は「6人に断られてもいい」ということなのです。

つまり「断られてもいい回数を3回減らせば達成できる」と考えて、失敗してもいいと思えば、プレッシャーも減りますし、むしろ挑戦しやすくなりますよね。

ー【岡崎】なるほど!視点を変えるだけで、ハードルがぐっと下がりますね。

ー【水畑】そうなのです。常に大衆心理の逆を行くことを考えています。株や仮想通貨でも同じで、多くの人が買っている時に買うのではなく、その逆を狙うことに重きを置いています。多くの人が同じ方向に動く時、そこには必ず歪みが生まれると考え、オリジナルな自分として生き残るためには一般の成長曲線とは違う道をいく必要があると思っています。

ー【岡崎】その「逆説思考」は、いつ頃から意識されるようになったのですか?

ー【水畑】小さい頃からかもしれません。それこそ、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という本が大好きで、オーディオブックで1年半、毎日1冊読み続けて500冊くらい読破した時期があります。

その本にも書かれているのですが「人間は現実にならないことは想像できない」のです。夢に見たこと、頭に思い描いたことは、必ず実現できるはずです。自分が思考するものは、今までの知識や経験の総和から生まれるからこそ、「こうなりたい」「これを達成したい」と強く思ったことは必ず実現できると思っています。

「東京ドームを満員に」前人未到のビジネスカンファレンス構想

ー【岡崎】今後に向けて、BACK STAGEでは新たな挑戦を始められているとのことですが、具体的にはどのような事業に力を入れていらっしゃるのでしょうか?

ー【水畑】まず一つは、冒頭にも少し触れましたが「中卒・高卒に特化した人材紹介事業」です。世の中には、学歴というだけで劣等感を抱いていたり、素晴らしい才能を持っているのにそれを活かせる場所にいない人が沢山います。例えば、地方の工場で月給十数万円で働いているけれど、実はゲームの世界で日本ランキング3位になれるようなポテンシャルを秘めている子といった埋もれた才能を掘り起こし、彼らが輝ける場所を提供したいです。

もう一つは「補助金・助成金のコンサルティング事業」です。これまで1万人以上の経営者とお会いしてきましたが、特に地方の経営者の方々は、情報格差によって損をしているケースが非常に多いと気付きました。使えるはずの補助金や助成金があるのに、その情報を知らないだけで活用できていないのです。例えば、2000万円の機械を購入した後で、実はその費用が補助金で1200万円戻ってきたかもしれないと知ったら、悔やんでも悔やみきれません。この情報格差をなくし、経営者のキャッシュフロー改善に貢献したいと考えています。

そして「東京ドームをビジネスカンファレンスで満員にする」という目標も掲げており、3年以内に実現予定です。周りからは「お前そんなこと言ってできるのか?」と思われるかもしれませんが、そういった不可能なことに挑戦するのが好きなので、できないはずがない!という方がいた方が燃えますね。

ー【岡崎】前人未到の挑戦ですね…!そこまで大きな目標を掲げる思いは、どこにあるのでしょうか。

ー【水畑】それは、この後の話にも繋がってくるのですが、私の最終的な目標を達成するためには、圧倒的な知名度が必要だからです。

いきなり無名の人間が何かを訴えても、魂を込めて話を聞いてもらえません。ディズニーランドのパレードにミッキーが出てきたら皆が感動するように、私自身がそういう存在にならなければいけないと思っています。

人生を懸けた最終目標…養護施設の子供たちへ「ビジネスで勝てる」教育を

ー【岡崎】水畑さんが人生を懸けて成し遂げたい最終目標とは一体何か、ぜひお聞かせください。

ー【水畑】NPO法人を設立し、全国の児童養護施設にいる子供たち、約2万3000人に対してビジネスで勝てる教育を届けることです。具体的には、中学1年生から高校3年生までの6年間のカリキュラムを作り「君たちはビジネスで勝てるんだよ」ということを徹底的に教え込み、彼らの中から「大スター」を生み出したいと考えています。

私自身、愛を与えられなかった、孤独や不安、退屈を感じてきた人間です。だからこそ、同じような境遇の子たちが少しでも私のように成功してほしい、幸せになってほしいと心から願っています。そのためにはまず私が有名になり、彼らが「あの人の話を聞きたい」と思ってくれるような存在にならなければいけないと考えています。今の事業や東京ドームの構想は、全てこの最終目標を達成するためのステップです。

ー【岡崎】これまでのご経験、築き上げてこられた人脈や知名度、その全てを注ぎ込む覚悟で立ち上げたいと。

ー【水畑】はい。3年から5年後くらいには、事業が完璧に回っている状態を作り、このNPOの活動に本格的に取り組みたいと考えています。これまで色々なことがありましたが、全てはこの瞬間のためにあったのだと、今ならば思うことができます。

ー【岡崎】最後に、この記事を読んでくださっているビジネスパーソンの皆さんへ、メッセージをお願いいたします。

ー【水畑】今日、この記事を読んで何かを感じたり、自分もまだまだ挑戦できるのではないかと思っていただけたなら、ぜひ「今すぐ」行動に移してほしいと思います。私のモットーは「今日見た情報、今日からやる」です。今感じたことを今すぐ書き出す、誰かに伝える、タスクとして溜め込まない。多くの人は、やるべきことが溜まってしまって、考える暇がなくなってしまいます。それは今感じたことを今やらないからです。私は、承認のタスクなども全て今やるので、基本的にタスクは残りません。1秒で終わらせます(笑)。

ぜひこの記事を読んで何か得られるものを感じていただけたのであれば、今すぐ3つ書き出して、それを今やってみてください。あなたの行動が、未来を変える最初の一歩になるはずです。


【クレジット】
取材・構成・ライティング/岡崎美玖 撮影/原哲也 企画/大芝義信

Company

株式会社BACK STAGE / 株式会社REAL VALUE

クリエイティブ事業
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飲食事業
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概要欄

株式会社BACK STAGE
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株式会社REAL VALUE
https://realvalue.inc/