「都知事になり日本の教育を変えたい」──MMBH留学・岸谷蘭丸が掲げる“次世代教育改革”

Interviewee

MMBH留学 代表

岸谷蘭丸

Kishitani Ranmaru

実業家・インフルエンサー。2001年7月7日生まれ、東京都出身。中学受験を経て入学した早稲田実業学校中等部卒業後、渡米しニューヨークの高校へ進学。大学受験で米・フォーダム大学に合格するも、浪人をすることを決意し、翌年イタリア・ボッコーニ大学に進学。現在現役大学生。2021年に「柚木蘭丸」としてSNS活動を開始し、2024年に俳優・岸谷五朗、元PRINCESS PRINCESS・岸谷香の長男であることを公表。以後本名での活動に切り替え、TBS『Nスタ』や『ABEMA Prime』などでMC、コメンテーターを務める。2023年には友人とともに海外大学受験支援サービス「MMBH留学」を設立し、英語指導や出願支援を展開、教育事業にも注力している。

イタリアの名門大学の現役生である傍ら、テレビ番組のMC、コメンテーターを務めるなど、Z世代の代表として注目を集めるインフルエンサー・実業家の岸谷蘭丸氏。

幼い頃は英語が苦手だったという彼が、いかにして海外トップ大学への道を開き、業界の常識を打ち破る海外大学受験支援サービス「MMBH留学」を設立するに至ったのか。

本稿では、広告費ゼロで驚異的な集客力を誇るサービスの秘密から、著名な両親から受け継いだという「個人事業主マインド」、都知事を目指す夢まで、知られざる素顔に迫ります。

業界の常識を打ち破る「MMBH留学」の挑戦

—【聞き手:岡崎美玖、以下:岡崎】インフルエンサー・実業家としてさまざまなメディアで活躍する岸谷蘭丸さんですが、現在代表を務めるMMBH留学の事業について、改めてご紹介いただけますでしょうか。

—【話し手:岸谷蘭丸氏、以下:岸谷】 MMBH留学代表の岸谷蘭丸です。MMBH留学では、海外の大学を目指す方々へ、質の高い英語学習支援と出願サポートを提供しています。特に、従来の留学支援サービスが高額で不透明だったり、英語力向上に直結しない指導が多いといった課題に対し、私たちは「適正価格」と「日本人による完全マンツーマン指導」、そして「テスト攻略に特化したアプローチ」で、真に結果を出せるサービスを目指しています。

ー【岡崎】留学事業は競合も多い分野ですが、MMBH留学の差別化ポイントはどこにあるのでしょうか?

ー【岸谷】まず一つは、現役の留学経験者による指導です。私自身、海外の大学受験で50以上の大学に出願し、世界中のトップ大学を受験した経験があります。これほどの実体験を持つ事業者は他にいないと思っているので、得た知見を惜しみなく提供しています。

二つ目に、適正価格でのサービス提供です。年間100万円以上かかるのが当たり前だった業界の常識を覆して手頃な料金設定を実現しました。他社でよくある「一括年間契約」も行わず、回数ごとに区切ってお支払いいただける体系にしています。

また、英語ではなく「完全マンツーマンでの日本語の指導」に徹底しているのも特徴です。私は「ネイティブ講師」が必ずしも優れているとは考えていません。むしろ英語がわからない生徒に英語で教えるのは非効率極まりないと考えています。日本人による質の高い教育を提供することで、理解を深めてもらうことを重視しています。1コマ90分9,900円という価格設定も、その品質と価値を考慮したものです。

ー【岡崎】「テスト攻略」に特化したアプローチも強みだと伺いました。

ー【岸谷】はい。英語力そのものよりも、テストのパターンを徹底的に分析して、攻略することに注力しています。問題のパターンを覚えさせ、何をするべきかを見た瞬間に判断できるような訓練をすることで、脳のリソースを最大限に活用し、英語力を発揮できる状態を目指します。これまで英語で勉強しても結果が出なかったという方に、特に刺さっていると感じています。

ー【岡崎】となると、利用者は学生が全体の多くを占めているのでしょうか?

ー【岸谷】高校生・大学生はもちろんですが、社会人の方も4割ほどいらっしゃいます。弁護士や医師、技術職の方など、キャリアアップのために英語学習が必要な方々からの需要も高いです。

私の場合、著名な両親の存在が、サービス利用の意思決定権を持つ決済者層へのアプローチに繋がっているという部分もあると思います。社会人や親御さん世代のほうが私のことを知ってくださりお問い合わせに繋がるといったケースも多く、当の本人の学生は「こいつ誰だ…?」と思いながらカウンセリングに来るようなパターンもよくあります(笑)

ですがこれも、サービスの価値が確かなものだからこそできることだと思っています。実は事業の宣伝広告費は一切かけていないのですが、おかげ様で現在月に100~200件ほどのカウンセリングを行っている状況です。

ー【岡崎】なんと!広告費ゼロで…!驚異的な集客力ですね。

ー【岸谷】私の存在が広告塔になっている側面も少なからずありますが、従来の留学業界への不満も背景にあると思っています。

私自身、過去に成果の出ない塾に高いお金を払って無駄にしてきた経験があるので「非正義を倒す」という使命感を持って取り組んでいます。留学業界は非常に閉鎖的で、適切な競争がないため、質が上がらずに値段も高いままという現状があります。その根幹の部分を変えたいです。

例えば、当社では「お客様に対してペコペコしない」というスタンスを徹底しています。入塾希望者には必ず私がカウンセリングを担当し、MMBH留学が提供できる価値を明確に伝えます。もし他の塾がその方に合っていると判断すれば、そちらをお勧めすることもありますし、「今はうちのサービスは必要ないから、1年後にまた相談しに来てください」と伝えることもあります。

利益のためだけでなく、入塾希望者にとって本当に価値のあるもののみを提供したいのです。

ー【岡崎】タレントと起業家、両軸で活動することにより相乗効果を生んでいるんですね。

ー【岸谷】メディア出演で得た収益は全て会社への投資に回していて、事業の資金源にしています。金銭的な課題は、まず私がタレント活動でカバーするという戦略で、この半年間走り抜けてきました。

タレント活動がなければ、MMBH留学はここまで走れていませんし、会社があるからこそ、私がタレントとして活動できていると思っています。「弱すぎる」自分を「何者か」にするための挑戦として、事業とタレント活動の両輪で駆け抜けていきたいと考えています。2年後には売上10億円を達成し、周りの方々に「世のため人のために何かしたんだな」と思ってもらえるように、邁進していきたいです。

失敗から学んだ初期ベンチャー時代。転機となった「教育」への道

ー【岡崎】起業を視野に入れ始めた当初から、事業内容は留学事業に絞って考えていたのでしょうか。

ー【岸谷】いえ、最初は「超あるあるの失敗する学生ベンチャー」でした(笑)。

共同代表とは「やりたくないことの一致」で組むことになったのですが、最初は留学事業ではなく、ITやライブコマースなど、様々な事業に挑戦しました。専門知識も資金もなかったので、社会の厳しさを知るばかりでしたね。

ー【岡崎】資金難に直面することもあったそうですが、どのように乗り越えたのでしょうか。

ー【岸谷】YouTubeの収益やイベント開催で資金を調達していました。特に印象深いのは、一度だけ大遅刻をして、唯一いただいていた講演の仕事が飛びそうになったことです。

勿論取引先にはスーツを着て朝から謝りに行き、そのあとは自分の会社に謝罪の気持ちを込めてサンタのコスプレをしてチェキを売り、50万円を作って赤字を補填したこともありました(笑)。

共同代表には「お前どうするつもりなんだ?」と詰め寄られ、その場で「謝罪の気持ちです」とチェキを売ったお金を渡しましたね。今となっては本当に事業を舐めていたというか、社会を舐めていたというか…振り返ると恥ずかしい限りです(笑)

ー【岡崎】そのような苦難を乗り越える中で「教育」という分野に確信を持ったのはどのようなきっかけからでしょうか?

ー【岸谷】ある学歴系のYouTubeチャンネルのインタビューに出演した際、私自身が通ってよかったなと感じていた英語試験対策の「Liberty English Academy」の話をしたところ、問い合わせが殺到したとLiberty English Academyさんから連絡があり、とても感謝されたんです。

私自身が時間とお金、そして労力をかけてきたものが教育で、そこにアドバンテージがあると感じました。既存の教育業界には疑問を感じていたので、実質的な価値を提供できるサービスを作りたいという思いが強くなりました。

その後、Liberty English Academyでセミナーを行ったり新授業の立ち上げ運営を任せていただいたりと経験を積み、法人導入を目指して保険会社や外資系企業に営業をかけるなど、泥臭い下積み時代を過ごし、MMBH留学のサービスローンチまでは約1年間の準備期間を要しました。自身のInstagramで視聴者に「1万円で全て教えるのでモニターをやってくれませんか」という企画を立てて、実験的な試みも行いながら、最大多数にとっての最も効率的な学習方法は何か、ということを突き詰めて講師陣と共に指導体制を確立していきました。

苦手科目を武器に変えた海外挑戦

ー【岡崎】会社の事業内容としては留学事業が主軸になっている岸谷さんですが、意外にも過去は英語が苦手だったというお話をお伺いしました…!具体的にどのような状況だったのでしょうか。

ー【岸谷】小学校のローマ字の授業からもうダメでしたね(笑)。テスト範囲を全部暗記して乗り切ったくらいで、当時の僕は「日本語大好き少年」でした。英語に興味を持つきっかけも全くなくて、DとBの小文字の区別すらつかないレベルでした。中学に入学してからはさらにひどくて、英語の成績は学年でまさかの最下位。214人中214位です。勉強しようと思っても手遅れすぎてどうしたらいいか分からないし、そもそも付属校の安定した環境でやる気も出ないという状態で…。

「このままではまずい、何者かになりたい」という強い思いが芽生え始めました。

ー【岡崎】早稲田実業学校中等部に在学時は、ゆくゆくは早稲田大学への進学、というのもおそらく視野に入れつつも、あえて競争の激しい海外へと目を向けたのはなぜでしょうか。

ー【岸谷】早稲田に進学しても、数千人のうちの一人になってしまう。それでは「普通すぎる」と感じていました。両親からは「人と違うことは良いことだ」「自分のフィールドでしっかり戦えるようになれ」という教育を受けてきたこともあり、小中での受験の経験も相まって、競争環境に身を置くことが自然に感じるんです(笑)。そこで他人とは違う自分のフィールドを作るんだと思い、高校進学のタイミングで海外留学を決意しました。

渡米前は半年間の準備期間を設けるも、ほとんど英語ができない状態でアメリカに渡りました。現地での生活は、カルチャーギャップの連続で、メンタル的にもかなり厳しかったですね。「ここでしくじったら人生終わりだ」という覚悟で、友達も作らずにひたすら勉強漬けの日々を送りました。

ー【岡崎】友達を作らずに…!孤独な戦いに負けそうになることありませんでしたか?

ー【岸谷】もちろん友達は欲しかったです(笑)。ですが、本当に仲良くなりたいと思える子があまりいなかったのと、私自身がアメリカ文化に溶け込もうという努力をしなくなってしまった部分があります。最初の1年間は頑張ったのですが、進学校に転校した2年目以降は「もういいや」となってしまって。コロナ禍で一時帰国できた時は、本当にホッとしました(笑)。

大学の最終学年がコロナ禍と重なり、物理的には3年間しか現地にいられませんでした。その期間を経て、改めて自分の進路やキャリアについて深く考えるきっかけになったのは間違いありません。

ー【岡崎】大学受験時には、ロンドン大学をはじめ複数の海外一流大学に合格された岸谷さんですが、イタリア・ボッコーニ大学を選んだ理由は何だったのでしょうか?

ー【岸谷】最も行きたかった2つの大学に合格できたのですが、選ぶ際にはかなり迷いました。最終的にイタリアを選んだのは、言ってしまえば「勢い」の部分も大きかったかもしれません(笑)。「イタリアに住むなんて、人生でそうそうない経験だ」と思いました。

イギリスのロンドンも大好きで、住んでみたい気持ちも強かったのですが、あえて新しいカルチャーに飛び込んでみようという挑戦心が勝りました。大学自体も、興味を追求できるような自由な学風だったのも魅力でした。経済学をやりつつ哲学やアートの批評などカルチャー的な勉強もできるボッコーニ独特のコースに魅力があった ので、既存の枠にとらわれない学びができる点に惹かれました。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

Q1.出身地は?

東京です。

Q2.趣味は?

難しいな…音楽を聴くことでしょうか。特に海外の音楽をよく聴きます。今の音楽の流行りや文化的な文脈みたいなものに特に惹きつけられます。アルバムの発売日を待ったり、現地に足を運んだりもします。

Q3.特技は?

最近は初回無料カウンセリングがうまいと褒めて頂くことが多いです。相談者の方の正解を導き出すことに長けているのかもしれません。基本的には、自分が話すのではなく、相手に8割話してもらい、引き出すことを意識しています。

Q4.カラオケの十八番は?

カラオケは会社のメンバーとよく行きます。洋楽が多くて、やはり鉄板はoasisかBeatlesです。

昔は逆に邦楽ばかりだったので、TPOを弁えてカバー範囲は相当広いです!

Q5.よく見るYouTubeは?

NewsPicksや自分の出演している動画、あとは海外のサッカー関連のチャンネルをよく見ます。最近はなかなか見る時間がないのが悩みです。

Q6.座右の銘は?

特に決まった座右の銘はありません。昔はありましたが、今はあまり自分を縛りたくなくて。

リアルな自分を等身大で話すほうが、良いパフォーマンスが発揮できることに気づき、仕込みや準備はほぼせずにその場その場で感じることを話すようになりました。

Q7.幸せを感じる瞬間は?

いつも幸せです(笑)。でも強いて言えば、美味しいご飯を食べて美味しいお酒を飲んでいる時です。最近は家で毎日飲むのをやめたので、外でちゃんと食事をする機会がより一層幸せに感じます。

Q8.今の仕事以外を選ぶとしたら?

音楽ですね。ちゃんと音楽をやってみたかったです。もしこのキャリア以外に音楽があったとしたら、全力で頑張ってみたかったなと思います。

Q9.好きな漫画は?

DEATH NOTEとスラムダンク、HUNTER×HUNTERが大好きです。15年くらいジャンプを毎週読んでいますし、漫画はかなり読む方だと思います。

Q10.好きなミュージシャンは?

多すぎて難しいですが、直近だとNewJeansに衝撃を受けました。

BTSのおかげでK-POPも市場の変化が速くて面白いなと感じていたのですが、NewJeansを初めて聴いた時は、あまりの衝撃に一度車を路肩に停めて運転ができなくなりました(笑)。ジャージークラブなどの音楽ジャンルを開拓するきっかけにもなりましたね。あとは、オアシスやブラーなど90年代イギリス音楽が大好きです。

Q11.今一番会いたい人は?

TWICEさん。会いたいです。

Q12.どんな人と一緒に仕事をしたいですか?

素直で思いやりがある人です。趣味嗜好や戦略が違っても構わないです。

当社のメンバーは奇跡的に良い人ばかりなんですよ。学生ベンチャーっぽい牽制し合う感じもなくて、性格として皆に可愛がられるようなタイプの人が多く、そんな方たちと一緒に働きたいです。

Q13.社会人になって一番心に残っている言葉は?

就職活動を考えていた時期に、共同創業者から言われた「エッジがなくなるよ」という言葉です。

安定した大企業に行くことで、自分の強みや尖った部分が失われるという指摘は、起業家として生きる道に進むことを決意する大きなきっかけになりました。

Q14.休日の過ごし方は?

オンとオフの区別があまりないかもしれません。基本的には常に何かを見て、考えている気がします。ただ、3ヶ月に1回くらい仲の良い先輩と爆飲みする日があり、いつも開催が楽しみです。

Q15.日本以外で好きな国は?

イギリスです。ビートルズ系譜の音楽が好きですし、ファッションなどもブリティッシュなものが好みです。イギリス人の自虐的なジョークが好きで、それがまた可愛いなと感じます。

Q16.仕事の中で一番燃える瞬間は?

いいカウンセリングができたときや、他塾では「無理だ」と言われた方の点数を、弊社の講師が上げたときでしょうか。「人生が変わった、ありがとう」のような言葉を卒業していく生徒から貰えた時は熱くなるものがあります。

メディアに出る仕事だと、Abemaなどの生放送での出演が一番燃えます。個人プレーですし、間違いが許されない緊張感の中で、自分の意見をガンガンぶつけることができるのが楽しいです。

Q17.息抜き方法は?

最近気づいたんですが、運転が自分にとって欠かせない息抜きです。一人の空間で整理できる時間が本当に尊いです。あとはやはりたまに行われる飲み会、親友と深夜に美味しいご飯を食べる、などでしょうか。

Q18.好きなサービスやアプリは?

SNSの中ではX(旧Twitter)が好きです。圧倒的に情報量が多いですし、ニュースサイトとしても活用しています。拡散機能があるのが一番魅力的ですね。

あとは、前澤友作さんが手掛ける「カブアンド」のホームページのデザインセンスが好きで、参考にしています。

Q19.学んでみたいことは?

経営学、経済学、社会学、組織論などをより深く学びたいです。大学院で政治学を学びたいと考えています。

Q20.最後に一言

今はタレントとして表に立つことも多いのでそれがメインと見えがちですが、一番大事なのはMMBH留学なので、しっかりと結果を出していきたいと思っています。

両親から受け継いだ「個人事業主マインド」

ー【岡崎】2024年に以前の活動名「柚木蘭丸」から本名の「岸谷蘭丸」を公表され、ご両親が著名な方であることは広く知られています。振り返ってみると、ご両親の教育方針が岸谷さんの起業家精神にどのような影響を与えたと感じていらっしゃいますか?

ー【岸谷】両親から直接的に「こうしなさい」と教えられた記憶はほとんどありません。ただ、両親の生き方や考え方は私の「個人事業主マインド」に大きく影響を与えたように思います。

常に個人のパフォーマンス最大化を重視していて「できないことは他人に任せ、得意なことを伸ばす」という思考が自然と身につきました。それは起業家に向いているのか?と言われるといささか疑問ではありますが…(笑)

また、一般的にサラリーマン家庭で育った友人は「人に迷惑をかけるな」と強く言われていたと聞いて驚きました。私の家庭では、そういったことを言われた記憶がなく、むしろ「人と違うことをしろ」と言われて育ちました。所属する集団のパフォーマンスを下げずに最大化する仕事と、兎に角個人のパフォーマンスを最大化する仕事との顕著な差だなと振り返って思います。

ー【岡崎】「2世」という言葉への向き合い方についてはいかがでしょうか。

ー【岸谷】「2世」という言葉からは逃れられないですし、その恩恵を受けている部分も理解しています。Yahooニュースなどで「岸谷五朗&岸谷香の長男・蘭丸」と形容されるのも、今は「仕方がないな」と受け止めています。

ですが、私は「個人」としての評価にこだわりたいと思っており、先日出演させていただいたNewsPicksの討論企画で優勝できたことは本当に嬉しかったです。「2世」であることは全く関係なく、自分の力で勝負できたことがとても嬉しく感じました。

夢は「都知事」。MMBH留学を通して教育格差を解決する

ー【岡崎】今後の展望についてもお伺いしたいです。

ー【岸谷】個人の目標は「都知事になること」です。

これはシンプルに「東京が大好き」という思いが原点です。生まれ育った東京が、どんどん消費に特化していくことに危機感を感じていて、観光資源や投資物件にばかりなっていくのは悲しさも覚えます。渋谷などもかつてはカルチャーのハブでしたが、今や消費のためのスペースになりつつある。東京は住んでいる我々が作るものだという気持ちが強いです。

昔からニュースを見て政治家の話をするのが好きで、街頭演説にも興味がありました。教育を通じて東京を変えたいという強い思いがあり、教育業界の構造的な課題、特に「教育業界はお金にならない」という問題にも切り込んでいきたいです。

ー【岡崎】教育業界のあり方そのものも変えていきたいという強い思いも感じます。具体的な施策などはありますか?

ー【岸谷】やはり営利企業である以上、二次関数的に事業を成長させる事を目標としながら、既存の資格試験対策そのものを抜本的に変えるような新規サービス『MockBank』のリリースを今年中に予定しています。「大手に勝負を挑む」くらいの気概で業界を変革していきたいと考えています。

また、地方出身の優秀な人材へのサービス提供にも特に力を入れたいと考えています。弊社メンバーも実は僕以外ほぼ全員が東京以外の出身で、地方には素晴らしい人材がたくさんいるのに、情報やリソースの不足で選択肢を知らない子が非常に多いと思っています。彼らが海外大学受験を目指せるような支援をすることで、教育格差の是正に貢献したいと思っています。そのためにも、海外大学受験に精通し、フルコミットしていただける社員の方も現在募集しています。

ー【岡崎】ありがとうございます。最後に、読者の皆様へメッセージをお願いいたします。

ー【岸谷】今、海外大学を目指している方、TOEFLやIELTSなどの英語テスト対策に悩んでいる方は、ぜひ一度MMBH留学にご相談ください。特に、既存の英語学習サービスで結果が出なかった方や、地方在住で教育リソース不足に困っている方は、ぜひ私たちのサービスを活用していただきたいです。完全オンラインなので、海外からでも地方からでも、場所を選ばずに受講することができます。海外や皆さんの将来への次のステップで活躍できるように全力でサポートしたいと考えています。

また、MMBH留学では、海外大学受験に精通した人材を絶賛募集しています。私たちのビジョンに共感し、教育業界に革命を起こしたいという情熱を持つ仲間を求めていますので、お気軽にご連絡いただけますと幸いです。


【クレジット】
取材・構成・ライティング/岡崎美玖 撮影/村田征斗 企画/大芝義信

【スポンサー】
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