出世する人の特徴とは?共通点と出世するポイントをわかりやすく解説
出世を希望する場合、出世をする人に共通する特徴を知ったうえで、その特徴のうち自身に現状として足りない部分を強化することが近道です。
では、出世する人の特徴としては、どのようなものが挙げられるのでしょうか?また、出世のためには、どのようなことを心がければよいのでしょうか?
今回は、出世する人の特徴や、出世する人の仕事との向き合い方について解説します。
「出世する」とは?出世の2つのパターン
そもそも「出世する」とは、どのようなことを指すのでしょうか?ここが曖昧となっていると、誤った方向に努力してしまう事態となりかねません。
はじめに、「出世する」の2つのパターンを紹介します。自身はどちらの「出世」を目指すのか、方向性を定めておくとよいでしょう。
- 社内で昇進する
- 起業をして成功する
社内で昇進する
出世の1つ目のパターンは、社内で昇進することです。社内で役職を得たり、社内に花形の部署がある場合はそこに異動したりすることを、一般的に「出世」と呼びます。
起業をして成功する
出世の2つ目のパターンは、起業をして成功することです。自身で事業を立ち上げてその事業を軌道に乗せることも、一般的に「出世」といわれます。
出世する人の10個の特徴
出世する人には、どのような特徴があるのでしょうか?ここでは、出世する人が持っていることの多い主な特徴を10個紹介します。
- 常に前向きに物事を捉えようとする
- コミュニケーション能力に優れている
- 仕事に対するモチベーションが高い
- 視野が広い
- 的確で速やかな判断ができる
- 素直である
- 清潔感がある
- 自分の意見を持っている
- 諦めずにやり遂げようとする
- 期限や約束を守る
常に前向きに物事を捉えようとする
1つ目は、常に前向きに物事を捉えようとすることです。
仕事をするなかで、注意や叱責をされたり、意に反する異動や業務を命じられたりすることもあるでしょう。このような際、「自分はダメなんだ」と長期間落ち込んだり逆恨みしたりしているようでは、出世は望めません。一時的に落ち込むことがあったとしても、その後は気持ちを切り替え、成長の機会を得たと前向きに捉えようとする人が、出世への階段を上りやすくなります。
なお、なかにはパワハラが横行するなど、会社側に問題があるケースもあるでしょう。そのような際にまで、無理に会社を肯定すべきということではありません。「この会社での経験を転職先や起業後にも活かそう」など、自身の人生全体でもって前向きに捉えるということです。
コミュニケーション能力に優れている
2つ目は、コミュニケーション能力に優れていることです。
仕事は、1人で完結するものではありません。顧客に直接接する業務であればもちろんのこと、そうではなかったとしても、人とまったくかかわることなく完結する業務などほとんどないでしょう。
なお、コミュニケーション能力というと、「お笑い芸人のように場を盛り上げる能力」や「上司にゴマをする能力」などと捉える人もいるようです。確かにこれらもコミュニケーション能力の1つではあるものの、出世に必要なコミュニケーション能力はこのようなものではありません。
必要に応じて相談・報告し、人としてしっかり相手の話を聞き、上司など相手方の意思決定がスムーズとなるように相手が求めそうな資料や情報を先回りして提出することなどが、一般企業や一般社会で求められるコミュニケーション能力です。
仕事に対するモチベーションが高い
3つ目は、仕事に対するモチベーションが高いことです。
仕事に対するモチベーションが高い人は、その仕事の目的を理解したうえで、目的を達成するために尽力します。結果的に、よりよいアウトプットにつながりやすくなるでしょう。
イヤイヤ仕事をしてもモチベーションを高く持って仕事をしても、その月の給与には直接影響しないかもしれません。しかし、長期的な視点で見ると、モチベーション高く仕事に取り組む人は周囲の雰囲気向上にも寄与し、出世しやすくなります。
視野が広い
4つ目は、視野が広いことです。
出世する人は目先の業務や目先の指示だけに焦点を当てるのではなく、「これは全体としてどのような意味があるのか」といった広い視野を持っています。視野を広く持つことで目的から逆算した効率的かつ確実な業務が可能となり、周囲からの信頼を得やすくなります。
また、視野を広く持つことは、仕事へのモチベーション向上にもつながるでしょう。
的確で速やかな判断ができる
5つ目は、的確で速やかな判断ができることです。
出世に伴い、判断すべき機会が増えます。判断が遅い人や的確な判断ができない人には、重要な判断を任せることは困難でしょう。
とはいえ、的確かつ速やかな判断は一朝一夕にできるものではなく、知識や経験があってこそ可能となるものです。そのため、的確かつ速やかな判断ができるようになるためには、まずは地道に知識や経験を積み重ねるほかありません。
ただし、すべての分野に精通することは現実的ではありません。そこで、判断に迷った際に相談できる相手を得ていくことも、出世のためには重要となります。
素直である
6つ目は、素直であることです。
素直な人は、上司などから言われたことをまずは受け入れ、自身の成長に役立てようとします。また、流行っているものについても「自分には関係ない」などといって拒絶するのではなく、一度試してみることで、視野が広がることにもつながるでしょう。
清潔感がある
7つ目は、清潔感があることです。
清潔感は、仕事には直結しないと考える人もいるかもしれません。しかし、見た目やにおいなどが人に与える印象は大きく、清潔感がなければ「だらしがない」「相手に配慮できない」などマイナスのイメージを持たれてしまうリスクが高くなります。
出世にともない、社外の人と会う機会も増えていきます。そのため、清潔感のある人のほうが、出世しやすいといえるでしょう。
自分の意見を持っている
8つ目は、自分の意見を持っていることです。
先ほども解説したように、出世すると重要な判断を下す機会も増えていきます。その際、自分の意見がなければ、判断のしようがありません。また、自分の意見をしっかりと持っていることで、部下からの信用も得やすくなります。
なお、自分の意見を持っていることと素直であることとは、相反するものではありません。
素直とは、相手に迎合することや相手を妄信することではなく、まずは相手の意見などを受け入れ、試してみることです。そのうえで、相手の意見を最終的に受け入れるか受け入れないかの取捨選択をするには自分なりの軸が必要であり、これには自分の意見を持っていることが必要になります。
諦めずにやり遂げようとする
9つ目は、諦めずにやり遂げようとすることです。
出世すればするほど取り扱う業務の難易度は上がる傾向にあり、簡単に解決できないものも増えてくるでしょう。多少の困難が生じた際にすぐに諦めていては、業務の遂行は困難です。そのため、諦めずにやり遂げようとする人が、出世しやすいといえます。
期限や約束を守る
10個目は、期限や約束を守ることです。
一見当然のように感じるかもしれませんが、期限や約束を守れない人は少なくありません。遅刻癖のある人や期限への遅延が常態化している人には、重要な仕事は任せられないでしょう。
そのため、期限や約束を守ることも、出世する人の重要な特徴の1つであるといえます。
出世する人の仕事への向き合い方の特徴
出世する人は、どのような姿勢で仕事に向き合っているのでしょうか?ここでは、主な特徴を5つ解説します。
- 自身の目標が明確であり達成へ向けて尽力する
- 効率やスピード感を重視する
- 周囲と協力しつつ仕事を進める
- 的確に「報連相」をする
- 失敗を成功へ活かす
自身の目標が明確であり達成へ向けて尽力する
出世する人は自身の目標が明確であり、その達成へ向けて尽力する傾向にあります。
口外する・しないにかかわらず、出世する人には明確な目標があることが少なくありません。むしろ、目的があるからこそ出世への強い意欲が沸き、モチベーション高く仕事へ取り組んでいるともいえるでしょう。
効率やスピード感を重視する
出世する人は、効率やスピード感を重視する傾向にあります。このことが、部署全体や会社全体の利益にも寄与し、自身の時間を効果的に使えることにつながるとわかっているためです。
反対に、「ダラダラと仕事をして残業代を多くもらおう」などと考える人が出世できる可能性は低いでしょう。
周囲と協力しつつ仕事を進める
出世する人は、周囲と協力しつつ仕事を進める傾向にあります。1人でできることには限界があり、より大きな結果を得るためには協力体制が必要であるとわかっているためです。
また、会社としても、部下などうまく巻き込んでくれる人を出世させる傾向にあるといえるでしょう。
的確に「報連相」をする
出世する人は、的確に「報連相」をして業務を進めます。
報告・連絡・相談は、周囲と協力して仕事を進める上では不可欠です。また、的確な報連相ができなければ、相手を待たせてしまったり同じ業務を重複して行ったりするなどの非効率が生じるおそれもあります。
出世する人はこのことを理解しているため、必要に応じて的確な報連相を行います。
失敗を成功へ活かす
出世をする人は、失敗を成功に活かす傾向にあります。
一度失敗しただけで諦めるようでは、成功への道は開けません。出世する人はこのことを理解しているため、一度失敗しても諦めず、成功への道を模索します。
出世が遠のく5つの特徴
ここまで、出世する人の特徴を紹介しました。では、これとは反対に、出世が遠のく人にはどのような特徴があるのでしょうか?ここでは、出世が遠のきやすい人の特徴を5つ紹介します。
- 他責思考
- 日常的にネガティブな言葉を使う
- 陰口を言う
- 職場で良好な人間関係を築こうとしない
- 自ら成長しようとしない
他責思考
他責思考の人は、出世しづらいでしょう。他責思考では、自身が成長する機会を逃しやすいうえ、周囲との良好な関係も築きにくいためです。
日常的にネガティブな言葉を使う
日常的にネガティブな言葉を使う人は出世しづらいでしょう。
ネガティブな発言が多い人は周囲のモチベーションを下げ、会社全体の雰囲気を悪化させる傾向にあります。そのため、出世の対象者として選ばれづらい傾向にあるでしょう。
陰口を言う
陰口を言う人は、出世しづらいでしょう。
陰口を言う人は、日常的にネガティブな言葉を使う人と同じく、周囲の空気を悪化させる傾向にあるためです。また、陰口が多い人には、安心して業務を任せることができません。
職場で良好な人間関係を築こうとしない
職場で良好な人間関係を築こうとしない人は、少なくともその会社では出世しづらい傾向にあります。コミュニケーションが取りづらい相手と好んで仕事をしたいと考える人は少なくないためです。
たとえば、職場での飲み会に参加することは義務ではありません。趣味などに使える時間が減るため、できるだけ参加したくないと感じる人もいるでしょう。
しかし、そうであるからといってオフの関係を一切絶ってしまえば、良好な人間関係を築くことは困難となります。その結果、出世が遠のく可能性も否定できません。
自ら成長しようとしない
自ら成長しようとしない人は、出世しづらい傾向にあります。
会社は教育機関ではなく、成長するには自らが意識して学び続けなければなりません。そのような意識がない人には重要な仕事は任せづらく、出世しづらいといえるでしょう。
出世するために心がけるべきこと
最後に、出世するために心がけるべきことを4つ紹介します。
- 良好な人間関係を保つ
- 必要なスキルを身につける
- 約束を守る
- 視野を広く持つ
良好な人間関係を保つ
出世するには、良好な人間関係を保つよう心掛けるべきです。よほど特殊で替えの利かない技能を持っているケースでない限り、人との良好な関係を保つことなくよい仕事をすることは困難でしょう。
無理にすべてを合わせる必要などはないものの、同じ職場で働く仲間として、周囲の者とは良好な関係を保つことをおすすめします。
必要なスキルを身につける
出世したい場合、必要なスキルを身につけることは不可欠でしょう。
会社によっては、一定の資格を持っていることなどを昇進の条件とすることもあります。
そのような資格は、最低限取得しなければなりません。
また、取得すべき資格などの明確な基準がなくても、業務に活かせるスキルを自ら学ぶことで上司などへのアピールともなり、出世につながる可能性が高くなります。
約束を守る
出世したいのであれば、約束を守るよう心掛けるべきです。小さな約束も守れない相手に、重要な仕事を任せたいと考える人は多くないためです。
小さな約束や期限を守ることで信頼が積み重なり、出世につながりやすくなります。
視野を広く持つ
出世したいのであれば、視野を広げることを意識することをおすすめします。
視野を広く持ち視座を高くすることで、目的に即したより効果的な仕事を実現しやすくなります。また、出世した際における判断の練習ともなるでしょう。
まとめ
出世する人の主な特徴について解説しました。出世を希望する場合は、出世する人の特徴を意識したうえで、自身に足りない部分を意識して強化するとよいでしょう。
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