【2024】普通のサラリーマン以外の生き方の選択肢とは?職業や働き方をわかりやすく解説

サラリーマン以外の生き方

「普通のサラリーマンになりたくない」「普通のサラリーマン生活から脱却したい」。そのように考えて、サラリーマン以外の生き方を模索する人も多いでしょう。

では、普通のサラリーマン以外の生き方には、どのような選択肢があるのでしょうか。また、サラリーマン以外の生き方を選択する際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?

今回は、サラリーマン以外の生き方の選択肢や注意点を紹介するとともに、サラリーマン以外の生き方が向いている人の特徴について解説します。

そもそも「普通のサラリーマン」とは?

「普通のサラリーマン以外の生き方をしたい」と考える場合、頭の中に「普通のサラリーマン」のイメージがあることでしょう。普通のサラリーマン以外の生き方を模索するにあたっては、まず「普通のサラリーマン」について理解しておかなければなりません。はじめに、「普通のサラリーマン」について解説します。

サラリーマンとは

サラリーマンは、「Salary(給料)」と「man(人)」を組み合わせた和製英語です。これだけで見ると、雇用主から給料を受け取って生活する者は、すべて「サラリーマン」といえそうです。

ただし、一般的にはパートやアルバイト従業員、会社役員は「サラリーマン」とはいいません。また、たとえ正社員であっても、現場作業を担う従業員は「サラリーマン」とは呼ばないことが多いでしょう。

これに加えて、「マン(man)」という言葉が入っているため、女性会社員を指して「サラリーマン」ということは一般的ではありません。つまり、「サラリーマン」は、正社員で働くホワイトカラーの男性会社員を指すといえます。なお、あえて「サラリーマン」に対応する女性版の言葉を挙げるとすれば、「OL(Office Lady)」でしょう。

ただし、OLは女性事務職といった意味合いを持つため、男性と同様に総合職でバリバリと働く女性の呼称としては馴染みません。また、性別により職業の呼び方を変えることは避けられつつあります。

そこで、近年では公の場では「サラリーマン」や「OL」などとは言わず、両者をまとめて「会社員」や「オフィスワーカー」などと呼ぶことが一般的です。ただし、この記事では男性・女性を問わず、正社員で働くホワイトカラーのビジネスパーソンをまとめて「サラリーマン」と呼称します。

「普通のサラリーマン」の定義は人それぞれ

「普通のサラリーマン」について、明確に定義することはできません。自分がなりたくないとイメージする「普通のサラリーマン」は、人によってまちまちであるためです。

たとえば、ある者は「満員電車で通勤すること」や「いつもスーツを着ていること」「毎日同じ時間に会社に行くこと」などを「普通のサラリーマン」であると捉えているかもしれません。

また、「上司の言うことは絶対である」「社内政治が必要」など、社内での立ち位置や組織風土に関する印象を持っている人もいるでしょう。

しかし、一口に「サラリーマン」といっても、通勤手段や勤務の服装、勤務時間、組織風土などはさまざまです。実際には、思い描くような「典型的なサラリーマン」を見つけるほうが難しいかもしれません。

そのため、漠然と「普通のサラリーマン以外の生き方をしたい」と考えているのであれば、自身にとっての「普通のサラリーマン」の構成要素を書き出してみるとよいでしょう。この段階を踏むことで自身が「何をしたくないのか」が明確になり、「普通のサラリーマン以外の生き方」を模索する際のヒントになります。

普通のサラリーマン以外の生き方には何がある?

普通のサラリーマン以外の生き方には、どのようなものがあるのでしょうか?ここでは、サラリーマン以外の生き方の主な選択肢を紹介します。

  • ・フリーランス
  • ・起業
  • ・サラリーマン+副業
  • ・芸能人・著名人

フリーランス

1つ目は、フリーランスです。フリーランスとは、組織に属さず個人で仕事を請け負い、収入を得る働き方です。

フリーランスの種類は非常に多様であり、自身の得意分野を仕事にできます。たとえば、次の職種などが考えられます。

  • ・Webデザイナー
  • ・Webライター
  • ・ブロガー、アフェリエイター
  • ・フォトグラファー
  • ・コンサルタント
  • ・イラストレーター
  • ・エンジニア
  • ・プログラマー
  • ・翻訳家
  • ・スポーツインストラクター

これらはあくまでも一例であり、必ずしも型にとらわれる必要はありません。複数の得意分野を組み合わせて収入を得ることも可能です。

起業

2つ目は、起業です。

起業とフリーランスに明確な違いはないものの、一般的には「法人(会社)を設立して業務を請け負う場合」や「個人事業であっても従業員を雇用する場合」などを起業と呼ぶことが多いでしょう。

法人格を有したり従業員を雇用したりすればコストがかかるため、より多くの収益を得ていななければなりません。その反面、フリーランスでは難しいより大きな仕事も請け負いやすくなります。

サラリーマン+副業

3つ目は、サラリーマンを続けつつ、副業収入を得ることです。

はじめからフリーランスや起業1本で収益を得ることが難しい場合には、サラリーマンをして安定収入を得つつ、副業のスキルを磨くことも一つでしょう。ただし、会社に副業禁止規定があることも多いため、あらかじめ就業規則などを確認してください。

副業の種類はさまざまですが、将来フリーランスなどへの完全移行を目指すのであれば単に時間を切り売りするものではなく、必要なスキルが身につくものを選択するとよいでしょう。

芸能人・著名人

4つ目は、芸能人や著名人です。

テレビなどで活躍する芸能人などを目指すことも一つの手ですが、近年ではYouTuberやVTuber、インフルエンサーなど活動の選択肢が増えています。そのため、必ずしも「オーディションを受けて事務所に所属する」ことだけではなく、自身に合った活動ができるでしょう。

また、サラリーマンを続けながら副業でVTuberなどをする場合もあります。

サラリーマン以外の生き方が向いている人の特徴

サラリーマン以外の生き方が向いているのは、どのような人なのでしょうか?ここでは、サラリーマン以外の生き方が向いている人の一般的な特徴を紹介します。

  • ・個人で行動したい
  • ・古い慣習や既存のルールに縛られたくない
  • ・組織内では実現しづらい夢がある
  • ・社内政治が苦手である
  • ・非効率な作業が苦手である

個人で行動したい

個人で行動したい人は、サラリーマン以外の生き方が向いています。会社員は組織に属すとの前提があるため、完全に個人で行動することは難しいためです。

一方、フリーランスなどの場合には個人での行動がしやすくなります。むしろ、「いつも人と一緒でなければ不安」という人は、フリーランスなどには向きません。

古い慣習や既存のルールに縛られたくない

古い慣習や既存のルールに縛られたくない人は、サラリーマン以外の生き方が向いています。会社には規模の大小を問わず、多かれ少なかれ慣習や既存のルールが存在するためです。中には、納得がいかないルールに従わざるを得ないこともあるでしょう。

一方、フリーランスなどサラリーマン以外の生き方では、社内や業界の既存のルールや慣習に従う必要はありません。

組織内では実現しづらい夢がある

組織内では実現しづらい夢がある人は、サラリーマン以外の生き方が向いています。サラリーマンである限り、その夢の実現が遠のいてしまうためです。

とはいえ、夢はすぐに実現できるとは限りません。そのため、夢の内容などによってはまずはサラリーマンを続けつつ、夢の実現へ向けて勤務時間外に努力をしたり、夢の実現に近づく副業をしたりすることも有力な選択肢となるでしょう。

社内政治が苦手である

社内政治が苦手である人は、サラリーマン以外の生き方が向いています。

フリーランスとなった場合や起業した場合などには、自身の思うとおりに行動ができ、上司の顔色を窺ったり社内政治をしたりする必要はないためです。

非効率な作業が苦手である

非効率な作業が苦手である人は、サラリーマン以外の生き方が向いています。サラリーマンでは、組織やチームとしての成果が求められるため、自身にとって非効率に思える対応が必要な場合もあるでしょう。自身にとっての非効率が、組織にとっては効率がよいとは限らないためです。

一方、フリーランスなどの場合には、自身にとっての効率化を追求できます。また、効率よく業務を行い請け負える業務量を増やすほど、収入が増加することもメリットです。

サラリーマン以外の生き方が向かない人の特徴

サラリーマン以外の生き方が向かない人が無理にサラリーマン以外の生き方を選択すれば、必要以上に苦労をしたり後悔したりする事態となりかねません。ここでは、サラリーマン以外の生き方が向かない人の主な特徴を4つ紹介します。

  • ・安定収入を求める
  • ・ルールが決まっていないと何をすべきかわからない
  • ・人の意見に流されやすい
  • ・他人からの評価を求める

安定収入を求める

安定収入を求める人には、サラリーマン以外の生き方は向きません。

フリーランスなどは収入に保証がなく、一時的に大きな収入が得られることはあっても、その翌月には収入がない可能性もあります。今は引き合いの多い職種であっても、トレンドの変化により仕事がなくなる場合もあるでしょう。

また、病気やケガで働けなくなった場合には収入が途絶えるリスクも無視できません。

ルールが決まっていないと何をすべきかわからない

ルールが決まっていないと何をすべきか分からない人は、サラリーマン以外の生き方は向きません。

フリーランスなどとなった場合には、法令などに反しない限り「何をするか」や「何をしないか」は完全に自由であるためです。トレンドを読み上手くビジネスを仕掛けることができれば大きな収益を得られる一方で、何もしなければ収入を得ることはできません。

人の意見に流されやすい

人の意見に流されやすい人は、サラリーマン以外の生き方には向きません。

フリーランスなどで成功するためにもっとも重要なのは、自身の軸を持つことです。軸がなく、時によってコロコロと業務の方針を変えたり、人に流されて簡単に意見を変えたりするようでは、信頼を得ることは困難でしょう。

他人からの評価を求める

他人からの評価を求める人は、サラリーマン以外の生き方は向きません。

口コミなど他人からの評価は、フリーランスなどにとっても重要です。とはいえ、批判をうまく取り入れるのはよいことである一方で、他人からの評価を求め過ぎてしまえばいつまでも自身の軸は定まりません。また、経営を成り立たせることも困難でしょう。

他人からの評価が最大の軸となってしまうと、これにうまく付け込まれ、詐欺に遭うおそれさえあります。

サラリーマン以外の生き方を選択する際の注意点

サラリーマン以外の生き方を選択する際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか?最後に、主な注意点を3つ紹介します。

  • ・原則としてすべてが自己責任である
  • ・同じ仕事がいつまでもあるとは限らない
  • ・人間関係と無縁でいられるわけではない

原則としてすべてが自己責任である

1つ目は、原則としてすべてが自己責任であることです。

サラリーマン以外の生き方では、たとえば朝いつまでも寝ていても、上司から叱られることはありません。毎日午前中だけ仕事をして、遊びに多くの時間を費やしてもよいでしょう。

しかし、その結果として収益が激減するようでは、生活していくことは困難です。また、遊んでばかりで納期に遅れたりクライアントと連絡が取れなかったりする事態が常態化すれば、誰も仕事を依頼してくれなくなります。

さらに、トラブル発生時にも誰も守ってくれません。原則として自身で対処するか、自身が報酬を支払って依頼した弁護士に対応してもらう必要が生じます。同様に、サラリーマンのように年末調整などもないため、自分で(または報酬を支払い税理士に依頼して)確定申告をすることも必要です。

このように、サラリーマン以外の生き方では自由度の高さの代償として、自己責任との側面が非常に強くなります。

同じ仕事がいつまでもあるとは限らない

2つ目は、同じ仕事がいつまでもあるとは限らないことです。

今はトレンドである職種であっても5年後、10年後に同じ仕事があるとは限りません。そのため、サラリーマン以外の生き方を選択する場合には、常に将来の変化を見据え、時代に合わせた対応が必要です。

人間関係と無縁でいられるわけではない

3つ目は、人間関係と無縁でいられるわけではないことです。

人間関係の煩わしさから逃れるため、サラリーマン以外の生き方を選択することもあるでしょう。しかし、たとえフリーランスなどであっても、人間関係から完全に無縁でいることは現実的ではありません。人との関係がまったくない状態から仕事が生まれることは、ほとんどないためです。

当然ながら、クライアントとのやり取りは必要でしょう。そして、重要なクライアントが深夜でも電話に出ることや頻繁に飲みに行くことを求める場合、これを断るかどうかも重要な経営判断となります。

また、職種や地域などによっては、同業者との関係や地域の経営者との関係を構築すべき場合もあります。たとえその中で不当な扱いを受けたとしても、原則として自分でうまく立ち回って対処するほかありません。サラリーマンとは異なり「上司に相談して対処してもらう」ことなどはできないためです。

このように、場合によってはサラリーマンより煩わしい人間関係に悩まされる可能性もあります。

まとめ

サラリーマン以外の生き方の選択肢やサラリーマン以外の生き方が向いている人の特徴、サラリーマン以外の生き方を選択する場合の注意点などについて解説しました。

サラリーマン以外の生き方には、人によって向き・不向きがあります。また、自由度が高い反面、自己責任が強い点にも注意しなければなりません。自身の特徴を理解し、サラリーマン以外の生き方の実態をよく調べたうえで、自身の生き方を検討するとよいでしょう。当サイト「The Keyperson」では、起業家のインタビュー記事を多く掲載しています。自身に合ったキャリアプランを検討するため、ぜひインタビュー記事をチェックしてください。