TikTok教育系配信ブームの仕掛け人が次に狙うのは全人類の自己肯定感UP?金本子竜の『究極の自分』を見つけるAIプロデュースとは
Interviewee
Cross of white株式会社 代表取締役
金本子竜
英会話スクールの運営、「熟成寿司和心」の経営、言語学習装置の発明、その特許の取得も行う。営業職をはじめとした様々な職種を経験し幅広い実績を持つ。
TikTok黎明期に教育系コンテンツ配信者をプロデュースし、数十万フォロワーを多数輩出。その後もAI×プロデュース事業、コンサルティング事業、飲食業、英会話スクール事業、不動産業と、異色の経歴で多岐にわたる事業を成功に導いてきた金本氏。
彼の原動力は「人の核を見抜き、輝かせる」という一貫した哲学と、AIという最先端技術を駆使した独自のプロデュース手法にあるのだといいます。
本稿では、金本氏が現在最も力を注ぐ、個人の本質を多角的に分析し、その可能性を10倍に引き出すという「究極のAI診断ツール」開発の背景と、金本氏の「個の覚醒」にかける熱い想いに迫ります。

AI×人間プロデュース ―「個の核」を覚醒させる独自メソッド
—【聞き手:岡崎美玖、以下:岡崎】現在どのような事業に取り組んでいらっしゃるのか、改めてご紹介いただけますでしょうか。
—【話し手:金本子竜氏、以下:金本】 Cross of white株式会社で代表取締役を務めている、金本子竜と申します。現在はプロデュース事業、飲食事業、英会話スクール事業、不動産事業、そして現在は、これまでの経験とAIを融合させたコンサルティング事業を中心に展開しています。
—【岡崎】 多岐にわたり事業展開をされていらっしゃるかと思いますが、これらの事業を通じて金本さんが一貫して大切にされていることは何でしょうか?
—【金本】 基本的には「流れ」です。そして一度関わると決めたら「究極までやること」です。
例えばプロデュース事業であれば、その方の本質が見えるまで、そしてそれが最大限に輝くまで徹底的に向き合います。関わるからには中途半端なことはしたくないという思いで全て手掛けています。手を抜かない、というよりは、納得いくまで洗練させる、という感覚に近いかもしれません。
中でも「流れ」を掴む上では常にアンテナを張ることを意識づけており、新しい情報や技術には敏感ですし、何よりも「人」に興味があります。
色々な方とお会いして話を聞く中で「この人はこの部分を伸ばしたらより魅力が輝くのではないか」「この課題はこうすれば解決できるのではないか」といったアイデアが自然と湧いてくることが多いです。
—【岡崎】 現在、特に力を入れていらっしゃるのがAIを絡めたコンサルティング事業とのことですが、これはいつ頃から始められたのでしょうか?
—【金本】 コンサルティング事業自体は2020年頃から本格的に手掛けていたのですが、当初は個人起業家の方々がご自身の強みやサービスをどう打ち出していけばいいか、というご相談が多かったです。
2023年頃からAIが急速に進化してきたことで「これはコンサルティングのあり方を根本から変える可能性がある」と直感しました。事業の可能性が格段に広がると感じたのです。
—【岡崎】 AIの進化をどのように捉え、ご自身の事業に取り入れていかれたのですか?
—【金本】 最初は自分自身でAIを使って色々な実験をしてみました。それこそ、自分の考えやコンサルティングのノウハウをAIに学習させ、ツールを作ってみたのですが「自分の思考やノウハウの8割近くはAIが言語化できる」という驚きの発見があったのです。
もちろん、最終的な判断やクリエイティブな部分は人間が行いますが、情報の整理や分析、パターンの抽出といった面では、AIは非常に強力なパートナーになると確信しました。
—【岡崎】ご自身のノウハウをAIが言語化する、というわけですね。現在は具体的にどのような形でプロデュースに活かされているのでしょうか?
—【金本】 私は「人間プロデューサー」として、個人の方々がまだ気づいていない本質的な強みや、もっと深い部分にある「核」のようなものを見つけ出し、それを世の中に伝えていくお手伝いをしています。いわゆる芸能プロデューサーとは異なり、一般の個人の方々が、ご自身の力で影響力を持って輝けるようにサポートするのが私の役割です。
以前は深いヒアリングを何度も重ねて、その方の言葉の端々や表情、雰囲気などから本質を慎重に引き出していたのですが、AIツールを使うことで、ご本人も気づいていない本音や願いをより客観的に、かつ深く言語化できるようになりました。
私が開発したAIツールでは、生年月日や「人生で最も大切にしていることは何か?」といったいくつかの価値観に関する質問に答えていただくだけで、AIがその方の特性を分析します。四柱推命のような東洋的な占術の要素も取り入れつつ、現代的な価値観や心理学的なアプローチも融合させて、その方の本質や宿命、現在の価値観を多角的に分析し、最終的に「本当は何をしたいのか」「どんな使命を持っているのか」といった根源的な部分を示してくれます。これによって「無理にキャラを作らなくても、ありのままで影響力を持てる」状態を目指します。
「キャラ作りではなく内側から引き出すもの」というのが私の持論でして、AIはその強力なサポーターになってくれています。実際に使って頂いた方の中には「10年間自分のことをうまく言語化できなかったのに、このAIツールを使ったら驚くほどスッキリと自分の本質が言語化されました」と驚かれる方も少なくありません。
—【岡崎】 それは凄いです。金本さんは、TikTokの黎明期にも個人のプロデュースで大きな実績を上げられたと伺いました。その頃のお話も詳しくお聞かせいただけますか?
—【金本】 2018年頃、当時のTikTokは、まだ女子高生がダンスをしたりといったコンテンツが主流で、ユーザー層も非常に若い世代が中心でした。そういった中で、今後TikTokのユーザー層の年齢が引きあがることを考えたときに、広告収益を上げるためには購買力のある層を取り込む必要があるだろうと考え、当時、私の周りには教育系の専門知識を持つ個人起業家の方が多くいらっしゃったので、彼らにTikTokでの発信をプロデュースしました。
—【岡崎】先見の明があったのですね!当時はまだ教育系コンテンツは少なかったのではないでしょうか。
—【金本】はい、ほとんどありませんでした。手探りの状態でしたが、私のチームがプロデュースさせて頂いた方々は軒並み数十万人のフォロワーを獲得し、何十人も成功事例が生まれました。
この経験は「個人の持つ能力をいかにして多くの人に魅力的に伝え、共感を呼ぶか」というプロデュースの本質を改めて深く考えるきっかけになりましたし、一般の個人の方々の可能性を最大限に引き出す現在のプロデュース事業に繋がっているのは間違いありません。

「自分の存在価値に気づくと強力なパワーを発揮する」― 金本氏を突き動かす”個の覚醒”への情熱
—【岡崎】 個人の才能を開花させるプロデュース事業において、金本さんが最もやりがいを感じる瞬間はどのような時でしょうか?
—【金本】 人は自分の存在意義や本質に気づくと、凄まじく強力なパワーを発揮するのですが、やはりその瞬間に立ち会えることでしょうか。
「これこそが私の使命だったんだ!」と腹の底から納得し、自分の進むべき道が明確になった方は、内側からキラキラと輝き出してエネルギーに満ち溢れ、自然と周りに人が集まり、ファンがついていく。その一連の変化を目の当たりにできるのが、この仕事の最大の喜びであり醍醐味です。
—【岡崎】 まさに個が輝く瞬間ですね。金本さんご自身が、人の「核」や「強み」を見抜く際に、特に意識されていることや大切にされている視点はありますか?
—【金本】 まず、徹底的にその人に興味を持つことです。その人が話す言葉はもちろん、話していない時の表情や仕草、声のトーンにも注意を払います。そして「この人はなぜ今こう感じているのだろう?」「この言葉の裏にはどんな想いが隠されているのだろう?」と、常に問いかけながら深く掘り下げていきます。面白いもので、本人が「これが自分の強みだ」と思っていることと、周りから見て本当に輝いている部分が必ずしも一致しないことも多いのです。
むしろ、本人が無意識にやっていることや、当たり前だと思っていることの中に、思わぬ才能が眠っているケースもあります。
—【岡崎】 ご本人が気づいていない才能を引き出す、と…!そもそも金本さんが「人を輝かせる」ということに興味を持たれた原点はどこにあるのでしょうか?
—【金本】 明確なきっかけという意味では、やはり先ほどのTikTokコンサルが大きいです。 自分の専門分野で確かな実力を持っているのに、それをどう表現していいか分からず燻っていた方々が、適切なプロデュースによって一気に花開き、多くの人に影響を与える存在になっていくのを目の当たりにして、これほど面白い仕事はない、と強く感じました。
ただ、それ以前に英会話スクール事業で「先生をプロデュースする」という経験もしていましたので、その辺りも伏線になっているのかもしれません。その先生の素晴らしさをより多くの人に届けたい、という思いが根底にありましたから。
ですが突き詰めると、やはり冒頭でもお伝えした「流れ」という言葉に集約される気がします。意識してこの道を選んだというよりは、様々な出会いや経験を通じて、自然とこういう方向に導かれてきた、という感覚が強いです。
—【岡崎】興味深いことに、金本さんは以前「お寿司も英語も、実は最初はそれほど興味がなかった」と仰っていました。それでも各分野で結果を出されていらっしゃいますがその秘訣は何でしょうか? 昨今では好きなことを仕事にする、という風潮もありますが、金本さんの場合は少し異なるアプローチのようにも感じます。
—【金本】 「一度やると決めたら究極まで手を抜かない」ことでしょうか。
例えば何か新しいサービスを開発する際も、完成したと思ってもそこからさらに百回、千回と改善を重ねて、これ以上ない、というところまで磨き上げます。
学生時代からそんな性格だったのですが「絶対にやる」と決めたら、できるまでやり続け、その過程でその分野の面白さや奥深さに気付き、結果的に好きになっていく、というパターンが多いかもしれません。

流れを掴み、道を切り拓き続けた挑戦の半生
—【岡崎】 金本さんのこれまでのキャリアを拝見すると、非常にユニークで、まさに「流れ」を掴んで道を切り拓いてこられたのだと感じます。少し遡りますが、幼少期はどんなお子さんだったのですか?
—【金本】 周りからはよく「落ち着きがない」とよく言われていました(笑)。とにかくじっとしていられない子供だったようです。
そんな幼少期を過ごし、大学は、高校3年生の時にある方から「不動産の知識や経験を持っていると、将来必ず役に立つよ」とアドバイスを頂いたのをきっかけに、不動産学部のある大学に進学しました。やるなら早く、という思いで大学1年生の時には宅地建物取引士の資格も取得しました。
—【岡崎】 行動が早いですね…! そのまま新卒で不動産業界に進まれたのですか?
—【金本】 いえ、それがまた「流れ」で変わりまして。大学時代に不動産会社でアルバイトをしたり、裁判所で競売物件の調査をしたりといった実務経験を積みましたが、不動産そのものより、それを売るためのマーケティングの方が面白いのではないか?と考えるようになりました。
当時は今ほどマーケティングに関する情報が溢れていたわけではなかったので、基本的には独学と実践の繰り返しでした。実際に色々な会社でマーケティングの実践経験を積んだりしながら、マーケティングとセールスのスキルを磨きました。そして2012年頃に会社を設立し、最初に本格的に事業として手掛けたのが英会話事業だったのです。
—【岡崎】 英会話スクール事業は、どのような経緯で始められたのですか?
—【金本】 共同経営者となる「人との出会い」が大きかったです。優秀で素晴らしい英語教師の方と知り合いまして、共同で英会話スクールを立ち上げ、マーケティングを手伝うことになったのが始まりです。
当初は短期集中で成果を出す「スパルタ英会話」のようなコンセプトが受け、多くの方にご利用いただきました。ただ、時代とともに学びの形も変化し、より手軽に、継続的に学べるように、スマートフォン向けの英語学習アプリの開発にも早い段階で着手しました。単語を覚えやすくする工夫を凝らしたり、ゲーム感覚で学習できるような要素を取り入れたりと、常にユーザー目線での改善を心がけていましたね。
—【岡崎】 英語事業のターゲット層にも変化はありましたか?
—【金本】 創業当初はターゲット層がビジネスマン中心でしたが、続けていくうちに「本当に英語を習得したい」という強いモチベーションをお持ちなのは、意外にも時間的余裕があり、リタイア後のシニア層の方々でした。
「死ぬまでに英語を話せるようになりたい」と熱く語ってくださる90代の方や、「娘の夫が外国人で、コミュニケーションを取りたい」という方もいらっしゃいました。英語を話すことを自己実現の一環として捉えていらっしゃる方が多かったです。
—【岡崎】 そういったニーズに応える中で、一般社団法人を設立してグローバル人材育成、特にジュニアアスリートの支援なども手掛けられるようになったのですね。
—【金本】 はい。海外遠征や国際大会で活躍する若いアスリートたちが、言葉の壁によって本来のパフォーマンスを発揮しきれなかったり、コミュニケーションで苦労したりする姿を見るのは、非常にもったいないと感じていました。
彼らが世界で堂々と戦えるように、語学面でのサポートを強化したいという思いから、一般社団法人を立ち上げ、支援活動も行うようになりました。根底には、やはり「日本人がもっと気軽に英語を話せるようになって、世界との距離を縮め、そして何よりも自分自身に対する肯定感を高めてほしい」という一貫した思いがあります。

KEYPERSONの素顔に迫る20問
Q1.出身地は?
東京都台東区の浅草です。
Q2.趣味は?
漫画を読むことです。昔からテスト前になるとドラゴンボールを全巻読破したりしていました(笑)。
Q3.特技は?
一人で超集中することです。何かを創り出すとき、例えば診断ツールを千回洗練するとか、そういう作業を延々と続けていられます。気づいたら24時間経っていた、なんてこともあります。
Q4.カラオケの十八番は?
長渕剛さんの「昭和」です。
Q5.よく見るYouTubeは?
格闘技系のブレイキングダウンは好きです。あとは、元大王製紙の井川意高さんのチャンネルも面白いなと思います。
Q6.座右の銘は?
「払うべきは敬意」です。人に対してリスペクトの気持ちを持つことを常に心がけています。
Q7.幸せを感じる瞬間は?
自分が生み出したものやサービスを、皆さんが喜んで使ったり体験してくださったりしている時です。特に自信がなかった人がキラキラ輝き、多くの人に良い影響を与えている姿を見ると、本当に幸せを感じます。
Q8.今の仕事以外を選ぶとしたら?
(即答で)お酒を飲んでいますね(笑)
Q9.好きな漫画は?
「キングダム」です。あとは「東京喰種」や「進撃の巨人」あたりも好きです。
Q10.好きなミュージシャンは?
SIONです。
Q11.今一番会いたい人は?
嫁と子供です。
Q12.どんな人と一緒に仕事をしたいですか?
「腹括ってます」みたいな人です。口だけじゃなく本気の人と仕事がしたいです。
Q13.社会人になって一番心に残っている言葉は?
うーん……特にこれというのは、ないかもしれません。
Q14.休日の過ごし方は?
子供とどこかへ出かけたり、一緒に遊んだりしています。
Q15.日本以外で好きな国は?
どこも好きですが、強いて言えばアメリカのロサンゼルス、韓国、トルコあたりでしょうか。でも、やはり日本が一番です。
Q16.仕事の中で一番燃える瞬間は?
最後の最後、人の心を動かさなければいけない、何かを「決める」というゴールの瞬間です。
Q17.息抜き方法は?
やはり、お酒ですね(笑)。大好きなハイボールを飲むことです。
Q18.好きなサービスやアプリは?
以前は「にゃんこ大戦争」にハマっていましたが(笑)、今はやっぱり「ChatGPT」です。何か思考を研ぎ澄ましたい時によく使います。
Q19. 学んでみたいことは?
AIです。AIの機能そのものではなく、AIを使って「人間を磨き抜く」ということを、これからも探求し続けたいと思っています。
Q20.最後に一言
「お酒は飲んでも飲まれるな」です(笑)。

「地球上の全知識を統合したAI診断」― 金本氏が全霊を注ぐ、全人類の“自分探し”に終止符を打つ壮大な挑戦
—【岡崎】 そして今、金本さんが最も情熱を注いでいらっしゃるのが、一般向けの「AI診断ツール」の開発だと伺いました。これはどのようなものなのでしょうか?
—【金本】 半年後のリリースを目指して現在開発中なのですが、唯一無二の診断ツールだと自負しています。リリースに合わせて特許も申請準備を進めています。
これまでの起業家や経営者向けのコンサルで培ってきた「個人の本質を見抜く」ノウハウを、最新のAI技術を掛け合わせることでより多くの一般の方々にも届けたいという思いから誕生しました。
—【岡崎】 具体的にこのAI診断ツールはどのような診断が可能になるのでしょうか?
—【金本】 利用者の方には、まず生年月日や名前などを入力していただきます。それに加えて、いくつかの価値観に関する質問に答えていただくと、AIがその方の四柱推命、姓名判断など「先天的な要素」、現在の価値観、経験といった「後天的な要素」そして「未来への願望」という3つの要素を統合的に分析します。
そして、このツールの最も革新的な部分だと考えているのですが、単に既存の占術や心理テスト要素を組み合わせるのではなく、陰陽五行などの東洋の叡智はもちろん、占星術、数秘術といった西洋の叡智、さらにはマヤ暦、シャーマニズムといった古代の叡智まで、ありとあらゆる知識をAIが統合して診断結果を導き出します。「地球上の全ての知識を統合した診断」と言っても過言ではないと思っています。
—【岡崎】総合的な分析要素を取り入れることでこれまでにない唯一無二の診断になるのですね!そのツールを使うことで、何を得られるのでしょうか?
—【金本】 まず、ご自身でも気づいていなかったような「あなたにはこういう素晴らしいところがあるんですよ」ということを、多角的な視点から具体的にお伝えします。そして、その方の「核」となる部分を見つけ出し、それを最も的確に表現する「世界と繋がるキャッチコピー」をAIが複数提案します。
多くの方が「自分は何者なんだろう」「自分の強みは何だろう」と自己表現のところでモヤモヤを抱えていると思いますが、このツールはそういったで概念的なものを、現実のビジネスシーンや日常生活に落とし込むための「翻訳機」のような役割を果たします。
—【岡崎】 自己肯定感が上がり、具体的な行動にも繋がりそうですね。
—【金本】 仰る通りです。就職活動の自己分析、ビジネスでの肩書き設定、あるいは人生の方向性を見出す上でも役立てることができるのではと思っています。
人類の一番の欲求は「自分が生きている意味、自分は何者なのかを知ること」だと考えており、このツールを使うことでその根源的な問いに答えることを目指しています。
—【岡崎】 このAI診断ツールの技術は、教育分野への展開も考えていらっしゃるそうですね。
—【金本】 はい。今の学校教育のシステムに馴染めず、いわゆる不登校を選択している子どもたちが年々増えています。しかし、学校に行かないという選択は見方を変えれば、既存の枠にはまらない素晴らしい「ギフト(才能)」を持っている可能性があると思っています。
そうした子どもたちが本当に興味を持てること、自然と夢中になれることを、このAIツールを使い見つけ出し、ひたすら伸ばしていくお手伝いができないかと考えています。学校のカリキュラムに縛られることなく、その子の才能や好奇心に合わせて、オーダーメイドの学びを提供できるような「スーパー寺子屋」のようなものを構想しています。
AIの真の使い方は、単に作業を効率化するだけでなく、人間の創造性や可能性を最大限に引き出すことにあるはずです。そのためのツールとして、子どもたちの教育の一助になればこれほど嬉しいことはありません。

—【岡崎】 ありがとうございます。最後に、読者に向けてのメッセージをいただけますでしょうか。
—【金本】 「自分のことを過小評価しないでください」ということをお伝えしたいです。大げさではなく、皆さんが思っている以上にご自身の価値はまだまだ10倍や100倍以上眠っています。
多くの方が、どうしても売上やフォロワー数といった「数字」に支配されてしまい、本当の自分を見失いがちですが、大切なのはそこではありません。AIは、皆さんがご自身の「核」を見つけ、これまで気付かなかったなかった本当の価値に気づくための強力なツールになり得ます。
このAI診断ツールもそうですが、自分自身を深く理解し、揺るぎない自信を持つことができれば、見える世界は一変します。誰かが作った物差しではなく、ぜひ”本当の自分”で突き抜けて輝いて欲しいと思います。
【クレジット】
取材・構成・ライティング/岡崎美玖 撮影/原哲也 企画/大芝義信
TikTok教育系配信ブームの仕掛け人が次に狙うのは全人類の自己肯定感UP?金本子竜の『究極の自分』を見つけるAIプロデュースとは