「遊び」を通じて経営者同士の関係値を構築するプラットフォーム「CxO PLAY!」や、透明性を極限まで高めた開発モデルを手掛けるなど、システム開発・デザイン・営業と3つのスキルセットを武器に独自の視点で事業を「デザイン」する、ツキワッカ株式会社・代表取締役CEO兼CTOの鈴木択実氏。

本稿では、なぜ彼は美大出身という異色の経歴を持ちながらエンジニアの世界へ飛び込み、リスクを取ってまで新しい仕組みを作ろうとするのか。その根底にある「事業をデザインする」という信念と、これからの展望について迫りました。

「疑うコスト」をゼロにする。関係値からデザインする開発手法

ー【聞き手：岡崎美玖、以下：岡崎】鈴木さんはシステム開発会社を経営されていますが、単なる受託開発とは少し毛色が違う事業も展開されていると伺いました。鈴木さんが代表を務めるツキワッカ株式会社の事業について、改めてご紹介いただけますでしょうか。

ー【話し手：鈴木択実、以下：鈴木】現在、私たちのメイン事業はシステム開発です。お客様のWebサービスやスマホアプリ、社内の業務効率化システムなどを開発しています。コーポレートサイト制作なども行いますが、基本的にはエンジニアリングスキルが必要な、比較的規模感のあるシステム開発が中心です。

ただ、私たちが他社と決定的に違うのは「作るだけ」ではなく「伴走支援」を前提としている点、そして自社サービスとして「CxO PLAY!」というプラットフォームを展開している点です。

一言で言えば「経営者同士が本気で遊ぶことで、関係値を構築するプラットフォーム」です。サウナ会、ポーカー会、マラソン会、筋トレ会など、共通の趣味やアクティビティを通じて経営者同士をつなげています。実は私自身、エンジニアでありながらお酒を飲んだり、交流の場に顔を出したりするのが好きでして（笑）。そうやって経営者の方々と飲みに行ったりコミュニケーションを取る中で、自然と仕事に繋がることが多かったのです。

ー【岡崎】なるほど！ではなぜ、あえて「遊び」の場を提供しているのですか？ 異業種交流会などは他にもたくさんあると思いますが……！

ー【鈴木】私はビジネスにおいて一番無駄なコストは「疑うコスト」だと思っているのです。全く知らない相手と仕事をする時、どうしても「この人は信用できるか？」「ふっかけられていないか？」と探り合う時間がありますよね。職能だけで相手を選んでしまうと、どうしても厳しい目で値踏みしてしまう。それでは良い仕事はできません。

ですが、子どもの頃を思い出してみると、一緒にゲームしたり、サッカーしたりして遊んでいるうちに自然と友達になっていましたよね？ それが人間関係構築の原点だと思うのです。大人になると、特に経営者になると、それを忘れてしまう。「名刺交換をして、表面的な話をして終わり」では、本当の信頼関係は生まれません。

そのため「CxO PLAY!」では、利害関係のない「共通の趣味」を入り口にしています。例えばサウナなら、一緒に汗を流して「今日いい汗かけましたね」「次はあの施設に行ってみませんか？」という会話が生まれます。

同じ体験を共有して人間としての相性が良いな、と思った相手には、嘘をつこうと思わないですし、むしろ相手の成功のために力を尽くそうという思いやりが生まれます。信頼関係という土台があれば、何かトラブルがあった時も「まあ、そういう時もあるよね」と許容し合えると思うのです。

結果として、仕事のパフォーマンスが劇的に上がるのです。私は「遊びに誘うことは、強力な営業ツールである」と考えています。システム開発という論理的な世界だからこそ、その土台となる「人間関係」というウェットな部分をデザインすることが、プロジェクト成功の鍵を握ると考えています。

美大生が選んだ「いばらの道」。キャリアパスの原点

ー【岡崎】鈴木さんは、芸術系の大学を卒業後エンジニアの道に進まれているかと思うのですが、かなり珍しいキャリアパスではないでしょうか？

ー【鈴木】そうですね、かなり珍しがられます（笑）。大学入学当初は、いわゆる美大生として、アートや映像制作、グラフィックデザインを専攻していました。ですが、小学生の頃からパソコンには触れていて、プログラミングへの苦手意識はなかったのです。

転機になったのは、大学時代に古着のバイヤーのアルバイトをしていた時です。当時ファッションが大好きで「靴などの足元のおしゃれを共有するSNSを作りたい」と思い立ったんです。そこからWebサービスを開発するにあたり、デザインだけでなく、裏側のデータベース設計やプログラミングにのめり込んでいきました。

周りの芸術系の学生たちはパソコンやコードに対して苦手意識を持っている人が多かったのですが、僕はむしろ楽しかったんですよね。その時にふと「デザインよりも、エンジニアリングの方が学習コストが高いな」と思ったのです。

デザインももちろん奥が深いですが、エンジニアリングを習得する方が、当時の自分にとっては難易度が高く、苦しい道のりに見えました。ですが、だからこそ「あえて自分をいばらの道に置く」ことで、成長できるのではないかと考えたのです。

スポーツをやっていたからか、自分を追い込むのが好きなのですよね（笑）。加えて、デザインができる人は周りにたくさんいましたが、エンジニアリングもできる美大生はいなかった。それなら、この道を極めれば唯一無二になれるんじゃないかと思いました。

ー【岡崎】まさに戦略的なキャリア選択ですね。実際に社会に出てみて、「デザイン×エンジニアリング」という掛け合わせは強みになりましたか？

ー【鈴木】間違いなく強みになりました。プロダクト開発はエンジニアリングスキルだけでは完結しないんですよ。よくあるのが、システムとしては完璧に動くけれど、画面がイケていなかったり、使い方が直感的にわからなかったりするケースです。例えるなら、初めて入ったラーメン屋の券売機みたいなものです。

ー【岡崎】ラーメン屋の券売機……！！確かに、券売機って何が一番おすすめなのか、どのボタンを押せばいいのか一瞬迷うことがありますね。

ー【鈴木】そうなのです。「あれ？ 醤油ラーメンはどこだ？ トッピングはどうするんだ？」って一瞬立ち止まってしまう。Webサービスやアプリでその「一瞬の迷い」が起きると、ユーザーは離脱してしまいます。直感的に理解して使えるUI設計や、美しい動線設計というのは、コードだけを書き続けてきたエンジニアにはなかなか培われにくいスキルです。僕はデザインの素養があったので、そこを埋めることができました。

フリーランスとして独立したのが2020年1月で、直後にコロナ禍が来たのですが、幸いにも仕事に困ることは一度もありませんでした。「デザインもわかるエンジニア」という希少性と、これまでの実績をしっかりと言語化して伝えてきたことが、信頼につながったのだと思います。

「事業をデザインする」父の言葉と覚悟

ー【岡崎】フリーランスとして順風満帆だったという鈴木さんですが、法人化へと踏み切った経緯を教えていただきたいです。

ー【鈴木】大学生の頃から、漠然と「将来は独立起業したい」という思いはありました。フリーランス時代は、アソビュー株式会社など4社で積んだ経験が活き、収入も会社員時代の3倍近くになりました。

「やらない方がリスクだ」と思って独立したので、読み通りではあったものの……法人化して1年ほど経った時に「これでは結局、自分が働いているだけではないか？」という壁にぶつかりました。法人化したとはいえ、実態は私が100%稼働して収入を得る「属人性の高い労働集約型」の延長だったので、これではスケールしませんし、私が倒れたら終わりです。

「ここからどうすればよいのか」と自問自答した結果、チームを作り、自分は開発の手を止めて商談や経営に集中するなど、役割を変えなければならないと痛感しました。

ー【岡崎】職人から経営者への転換ですね！しかし、元々フリーランスとして稼げていたエンジニアである鈴木さんが現場を離れるのは、売上面でのリスクもあったのではないでしょうか？

ー【鈴木】おっしゃる通りです。安定した収入源を自ら断つわけですから、大きなリスクでした。ですが、そのタイミングでエンジニアとして稼働していた案件に区切りをつけ、日本政策金融公庫から借り入れをし、数ヶ月仕事がなくても会社が潰れない状態を作って、覚悟を決めました。そこから本当の意味での「会社としての歩み」が始まり、20名以上のエンジニアチームを作り、自分がいなくても回る組織を目指しました。

ー【岡崎】そこで踏み切れるマインドセットはどこから来ているんでしょうか？

ー【鈴木】父の影響が大きいかもしれません。私の父は高卒で、私と同じくデザインのバックグラウンドを持つ人間なのですが、当時まだ未上場だった会社に入社し、経営の中枢メンバーとして東証一部上場まで導いた実績を持っています。そんな父に言われた言葉で一番心に残っているのが「事業をデザインする」という言葉です。

家を作ることに例えると、トンカチの使い方や木材の削り方といった個々の技術ももちろん大切です。ですが、私はそれよりも「どんな家を建てるか」「どういう暮らしを作るか」という全体設計図を描くことに興味がありました。それがビジネスで言うところの「事業」であり、それを形作っていくのが経営者の仕事だと思ったのです。

ー【岡崎】「事業をデザインする」……！経営者とデザイナー、両方の視点をお持ちの鈴木さんにぴったりの、素晴らしい表現ですね。

ー【鈴木】はい。大学の先生や後輩に「今、何をデザインしていますか？」と聞かれたら、私は胸を張って「サービスやビジネス、事業をデザインしています」と答えます。そういったデザイナーの道もあるんだということを示したいですね。

現在は仕事の規模と数が増えてきた中で、私の「属人性」をいかに排除するかということに注力しています。以前は、私がすべての案件に目を通していたので、失敗はほとんどありませんでしたが、それではスケールしないのでチームに任せていく必要があります。そこで重要になるのが、私が現場にいなくても品質を担保できる「仕組み化」です。

私という存在ありきではなく、マニュアル化や体制構築を進め、より多くのメンバーで持続的にサービスを提供できる状態を作る。これが今の私が乗り越えるべき壁であると考えており、ここを突破できれば、会社としてさらに大きく成長できると思っています。

「ハンマー」と呼ばれた学生時代。スポーツで培ったやり切る精神

ー【岡崎】鈴木さんの、あえて困難な道を歩む姿勢やリスクを取る決断力についてお伺いしてきましたが、その精神的なルーツはどこにあるのでしょうか？ 幼少期のお話も伺えますか？

ー【鈴木】幼少期は「型にはまらないタイプ」と言われていました。幼稚園の頃、他の子が絵を描いている時間に、私は教室の隅でダンボールでロボットを作っていたそうです（笑）。

先生には理解されるのに時間がかかりましたが、昔から創意工夫が好きで、没頭すると止まらないタイプでした。中学時代は美術の成績が5段階中5を一度も切ったことがないくらい、休み時間も自分の机で絵を描いているような子どもでした。

ー【岡崎】幼少の頃から、芸術分野では才能を発揮されていたのですね！その一方で、スポーツでも全国大会に行かれていますよね。文化系と体育会系の両立は珍しいような気もします。

ー【鈴木】確かに珍しいかもしれません。陸上競技で、中高時代は砲丸投げとハンマー投げに取り組んでいました。ガッチリとした体型だったので、大学時代は「ハンマー」というあだ名で呼ばれていましたね。大学でハンマー投げはやっていなかったのですが（笑）。

陸上に打ち込む中で培われたのが「やり切る」「自分の信じたボーダーラインを越えるまでやり続ける」という精神です。

ー【岡崎】具体的なエピソードはありますか？

ー【鈴木】中学時代、ある大会の前日に「この記録を超えるまでは絶対に帰らない」と決めて練習していたことがありました。先生からは「明日が大会本番なんだから、早く帰って休んだ方がいい」と止められたのですが、私は「いや、これをやり切るまでは帰りません」と（笑）。

結局、納得いくまで投げ続け、体はボロボロでしたが心には強烈な自信が宿りました。大会当日は、お風呂に入っている時も「俺は勝てる、俺は勝てる」と自己暗示をかけ続けました。会場でライバルが挑発してきても「なんか虫が寄ってきたな」くらいにしか思わなかったのです（笑）。結果、優勝できました。

今振り返ってみると、その成功体験が今のビジネスにも活きています。「どうしたら成果を出せるのか」「そのために何をすべきか」という行動と結果の結びつきを理解しているのは、スポーツ経験者の強みだと思います。

一足飛びに上手くいくことはなく、日々の努力が大切です。ですが「自分に向いているものをしっかり頑張ること」が重要だと思っています。私は身長170cmほどで、投てき選手としては世界的に見ても小柄でした。プロを目指したかったけれど、世界で戦うには限界があり、向いていないものを頑張っても報われにくい。だからこそ、自分のもう一つの才能である「デザイン」や「ものづくり」の道へ進む決断をしました。

「自分に向いている場所で、誰よりもやり切る」ことこそが、私の行動指針になっています。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

Q1.出身地は？

静岡県浜松市です。

Q2.趣味は？

美味しいものを食べたり飲んだりすることです。

あとは、旅行、サウナ、温泉。意外なところだとサイクリングも好きで、沖縄に行った時はロードバイクで本島を半周くらいしました。

Q3.特技は？

重いものを持ち上げられること、でしょうか（笑）。

真面目な話をすると、小さい頃から絵を描くのが好きで、そこからデザインを学び、今はエンジニアをやっている。この「理系スキル」と「デザイン思考」の両方を持っていることが特技であり、強みです。

Q4.カラオケの十八番は？

「島唄」と「海の声」。沖縄出身ではないのですが、リゾート地が好きすぎて……（笑）

Q5.よく見るYouTubeは？

特定のチャンネルはずっと見ていないのですが、ビジネス系の動画は時々見ます。

あとは、癒やしを求めて「チャウチャウ」や「マーモット」の動物動画を見ています。

Q6.座右の銘は？

「リスクを取らない方がリスクだ」です。

新規事業でも何でも、やる前のリスクを数え上げたらキリがありません。ですが、やらなければ何も始まらないと思います。ものづくりにおいても実用最小限の製品でいいのでまずは世に出してみることが大切だと思っています。TwitterやAmazonのロゴだって、最初はダサかったじゃないですか（笑）。ですが出し続けたから今があると思うのです。

「ダサくてもいい、やった方がかっこいい」と思って挑戦し続けることを大切にしています。

Q7.幸せを感じる瞬間は？

美味しいものを食べている時です。特に日本食と日本酒の組み合わせは最高ですね。

妻と行くことが多いので、妻と相談したり、食べログやGoogleマップ、インスタで話題のお店を探したりします。意外とミーハーなので、流行りのお店には行ってみたくなります。

Q8.今の仕事以外を選ぶとしたら？

プロのスポーツ選手、特に陸上選手になりたかったです。

投てき選手としては身長170cmというのは世界的に見ても小柄で、メダルを獲るのは難しいと悟って断念しました。苦渋の決断でしたが、そこでデザインの道に進んだのが今のキャリアにつながっています。

Q9.好きな漫画は？

ベタですが「キングダム」と「僕のヒーローアカデミア」が好きです。

ヒロアカの作者は大学の先輩にあたるので、尊敬しています。

Q10.好きなミュージシャンは？

スピッツが好きです。

Q11.今一番会いたい人は？

室伏広治さんです。取り組んでいた競技のトップ選手であることはもちろん、シンプルに格好良く、憧れの存在です。

もしお会いできるなら、一つのことを極める上でのマインドセットや、ストイックに練習を継続するための自己管理の方法について、ぜひお伺いしたいです。

Q12.どんな人と一緒に仕事をしたいですか？

丁寧で、優しくて、かつロジカルな人です。

ただのイエスマンではなく、相手のためを思って言いにくいことでもロジカルに伝えられる人といった「配慮のある合理性」を持った人と働きたいです。

Q13.社会人になって一番心に残っている言葉は？

父からの「事業をデザインする」という言葉です。

Q14.休日の過ごし方は？

美味しいご飯を食べたり、旅行に行ったり、最近はリゾート地で「何もしない贅沢」を楽しむリトリート旅が好きです。

平日はしっかり働いて、休日はバシッと休む。オンオフの切り替えはとても意識しています。

Q15.日本以外で好きな国は？

新婚旅行で行ったイタリアです。

ご飯も美味しいですし、街並みや歴史的建造物が素晴らしいですよね。ヨーロッパはもっとゆっくり巡ってみたいです。

Q16.仕事の中で一番燃える瞬間は？

ゼロイチの瞬間です。「世の中にないものをこれから作るぞ！」という時が一番燃えます。生みの苦しみも含めて、モノづくりの醍醐味だと感じます。

Q17.息抜き方法は？

サウナです。最近はダイエットも兼ねて、サウナ付きのジムに行っています。

運動して、お風呂に入って、サウナで整う。これでパフォーマンスが上がります。

Q18.好きなサービスやアプリは？

食べログはヘビーユーザーです。あとは古巣のアソビューも使いますし、旅行系サイトはよく見ています。

Q19. 学んでみたいことは？

英語です。

プログラミングも英語を使用しますし、最新の技術情報は英語で入ってきますが、改めて経営者として海外に行った時に恥ずかしくないレベルのビジネス英語を身につけたいと思っています。

Q20.読者に期待する反応は？

システム開発でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。当社は自社サービスとクライアントワークの両方を手掛けているため、双方の視点から得られた知見をご提供できるのが強みです。ぜひご活用いただければ幸いです。

透明性を武器にした「現代のギルド」構想。エンジニアが誇りを持てる場所へ

ー【岡崎】これからの展望についてお聞かせください。

ー【鈴木】クライアントワークに際して、エンジニアリングスキルを持つ人材は多いですが、そのスキルに加えて高度なコミュニケーション能力や交渉力、契約への落とし込み、見積書や提案資料への反映といったビジネススキルを兼ね備えた人材は極めて少ないです。

このような高いレベルでのクライアントワークを提供しようとすると、必然的に対応できる案件数には限りが出てきます。また、数をこなすために品質を落とすことはできないため、結果として「属人性が高くなる」という課題が生じます。

また、システム開発業界における「不透明さ」も大きな課題と考えており、従来のシステム開発、特にラボ型開発やエンジニア派遣には「本当にエンジニアは働いているのか？」「どんぶり勘定で見積もりを出されているのではないか？」という不信感が、どうしても付きまといます。その２点を解消すべく導入を進めているのが「スポット開発チケット」というサービスです。

具体的には、開発チケットを事前に購入いただき、実際の稼働時間分だけタイムチャージで引いていく仕組みです。ここで重要なのが、エンジニアの「ランク付け」です。「この機能開発には、Sランクのエンジニアが◯時間、Bランクが◯時間必要です」と明確に提示することにより、極限まで透明性を高めてお客様は納得感を持って投資できますし、無駄なコストを抑えることができます。

ー【岡崎】透明性が非常に高いですね。働くエンジニア側にはどんなメリットがあるのでしょうか？

ー【鈴木】これが私の構想する「現代のギルド」につながるのです。エンジニア自身のスキルが「Sランク」「Aランク」と可視化されることで「次はSランクを目指そう」という目標が生まれます。そして「ツキワッカのSランクエンジニア」という称号が、市場における社会的信用になる世界を作りたいと考えています。

当社で働くこと自体がエンジニアにとってのブランディングになり「ここで働けば、自分の市場価値が証明できる」と思ってもらえるような会社にしていきたいと考えています。

ー【岡崎】まさにファンタジーRPGの世界観ですね。S級ライセンスを目指していく冒険者のような。

ー【鈴木】はい。ギルドには「酒場」が必要ですよね（笑）。そこではエンジニアだけでなく、PMやデザイナーといった才能が集まり「今度こんなクエスト（案件）があるんだけど、一緒に行かない？」と自然にチームが結成されて、フリーランスのような自由さを持ちながらも組織としての信頼とバックアップを兼ね備えた場所。

そんな「エンジニアたちが誇りを持って働ける場所」を作り上げることが、私の次の目標です。

ー【岡崎】では最後に、読者の皆様へメッセージをお願いします。

ー【鈴木】私は「リスクを取らない方がリスクだ」と常々思っています。新しいことを始める時、不安はあると思います。ですが、私たちは「伴走支援」のプロフェッショナルとして、あなたの事業を成功させるためのチームになります。

システム開発の相談はもちろんですが、事業全体の構想や、単なる壁打ちでも構いません。この記事を読んでいただいた先着3社様限定で、無料相談や壁打ちの時間を設けさせていただきます。開発の悩みだけでなく、事業全体の構想でも何でもぶつけてください。

また、ぜひ「CxO PLAY!」も使ってみてください。仲良くなりたい取引先の役員の方を、勇気を出して遊びに誘ってみてください。サウナでもポーカーでも何でもいいのです。その一歩が、強力な営業ツールとなり、あなたのビジネスを劇的に変えるきっかけとなれば幸いです。

【クレジット】
取材・構成・ライティング／岡崎美玖　撮影／村田征斗　企画／大芝義信