未知の世界を楽しむ。一歩踏み出すことで人生を前に進めてきた起業家・北森聖士の次なる挑戦

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氏名 北森聖士
肩書 株式会社VOLTMIND 代表
略歴 高校3年生の時に家業である飲食店の経営を経験し売上向上に貢献、大学在学中にはライブ配信やSNS活用に特化したタレント事務所の株式会社ライズアースを設立。ライズアースの経営から離れたのち、2024年2月に株式会社VOLTMINDを設立

大学在学中に立ち上げた会社を23歳で売却し、2024年2月には生成AIを活用した事業を展開する株式会社VOLTMINDを立ち上げた北森聖士氏。経営に初めて挑戦したのは高校3年生の時で、そこから経営の楽しさに目覚め、大学に進学してからも積極的に行動することで数々の成功をおさめてきた経営者だ。

恋愛リアリティーショーに出演した際にはその美肌に注目が集まり、現在は美容好きな経営者としても活動している。

自社の経営のみならず、SNSやメディアでも華々しく活躍する北森氏。挫折とは縁のないパーフェクトな人生を送っているように見えるものの、実際には数々の苦労を経験しているのだとか。今回は、同氏のこれまでの人生と、現在取り組んでいる事業についてお伺いした。

高校野球部で味わった大きな挫折

—【聞き手:松嶋、以下:松嶋】はじめに自己紹介をお願いいたします。

—【話し手:北森 聖士氏、以下:北森】株式会社VOLTMINDの代表取締役社長を務める北森 聖士と申します。

高校生の時に経営の楽しさに目覚めて、大学生で起業してライブ配信者やインフルエンサーのマネジメント事務所を運営し、2024年2月に新しい挑戦としてVOLTMINDを立ち上げました。VOLTMINDは、AIの開発に特化したサーバーのレンタル事業とソフトウェア開発事業を展開するなど、ハードとソフトの両方を手がけている会社です。

—【松嶋】ベンチャーでそのような事業をされているのは珍しいですね。

—【北森】そうですね。そのほかに、ハッカソンなどの開催を通して、生成AIエンジニアのコミュニティも形成しております。コミュニティのメンバーが開発した技術を活用して、企業様のシステム開発や自社サービスの開発を行うという形ですね。なお、サーバーのレンタル事業に関しては準備を進めているところで、9月からスタートする予定です。

—【松嶋】北森さんはエンジニア出身ではないと思いますが、もともと生成AIに興味をお持ちだったのですか?

—【北森】生成AIに関心を持つようになったのは、共同創業者との出会いがきっかけです。

—【松嶋】なるほど。ここからは北森さんの人生を紐解くために、過去のお話からお伺いさせてください。学生の時は野球をされていたんですよね?

—【北森】はい。幼稚園から小学校5年生までは父親の影響でサッカーをしていたのですが、祖父が熱心な阪神ファンで、試合を観たりバッティングセンターに行ったりするうちに野球の楽しさに気がついて、中学から野球を始めました。

—【松嶋】学生の頃はどんな性格だったのですか?勉強にも力を入れられていたのでしょうか。

—【北森】活発なタイプでしたね。何かに熱中したら他のことを忘れるような。勉強はそれほどできるタイプではありませんでした。小学校は雲雀丘学園小学校、中学からは関西学院中等部に通っていて、賢い子たちが集まる中で真ん中あたりの成績だったと思います。

—【松嶋】野球はどれくらいまで続けられていたのですか?

—【北森】高校で引退するまで続けていました。でも、高校時代に野球で挫折を経験したんです。

中学3年生の時に一時ピッチャーをしていて、最速記録137キロを出すなど選手として活躍していたのですが、肩を痛めてしまって。高校では日本でもトップ3に入るほど部員が多く強豪揃いの野球部だったため、僕はベンチにも入れずスタンドで応援していました。

今思うと、努力の仕方が間違っていたのだろうと思います。あとは考え方にも問題がありましたね。向き合わずに拗ねてしまっていたので。

知識ゼロ・未経験からの挑戦で、経営の楽しさに目覚める

—【松嶋】努力が実らないという挫折を経験されたのですね。高校生で経営の楽しさに目覚めたとお話しされていましたが、何があったのでしょう?

—【北森】部活を引退したあと、高校3年生の夏から大学に入学するまで、父親が経営している飲食店のうちの1店舗を任せてもらったんです。

野球に打ち込む生活を続けていたので、野球部を引退してからは時間を持て余していて。バイトをしようかなと思っていたら、父親が「バイトをする時間があるなら、経営を経験してみろ」と言って経営を任せてくれることになりました。

—料理も全くできない素人だったので、最初はこんにゃくで魚の切り方を練習したり、ライターで寿司をひっくり返す手首の練習したり、お絞りでだし巻きを巻く練習をするところから始まりました。野球部の友人3人と一緒に働いていて、シフト決めやオープン前のチラシ配りも自分たちでしていましたね。

—飲食店は新規顧客の獲得とリピート率を高めることが重要ですし、新規顧客を獲得する方法などを休み時間に話し合っていました。それがすごく楽しくて「ビジネスをしたい」と強く思うようになったんです。あの経験が直接的に起業に結びついているわけではありませんが、あの経験がなければ、大学進学後は普通にバイトをして卒業後は就職していたと思います。

—【松嶋】お父さまからすると、北森さんにお店を継いで欲しいという思いもあったのでしょうか?

—【北森】それはありません。「飲食店を継がせるつもりはない」と昔から聞かされていましたし、むしろ「サラリーマンとして安定した生活を送るのも良いのでは」と言われていました。

本人に真意を聞いたわけではありませんが、おそらく父親としては僕に経営を勉強してほしかったのだろうと思います。

—【松嶋】全然違う職種に就くとしても「経営」について学ぶことはとても大事ですものね。

—【北森】経験は無駄になりませんしね。当時は何の知識もないただの高校生でしたが、3ヶ月ほどで売上1.5倍にすることができました。本を読んだり、父親から教えてもらったりもしましたが、結局は行動量が大切なのだなと実感しました。

当時は知識がなかったからこそ、一般的な飲食店ではやらないようなことにもチャレンジできましたし、時間を持て余していたから異常なスピードでPDCAを回すことができたのだと思います。その経験は今も生きていますね。高校生で経営に挑戦できたのは、本当にありがたいことだったと思います。

初めての起業から炎上、そして退職まで

—【松嶋】大学生で起業したと言われていましたね。

—【北森】ええ。資格を取得したら人生は変わると思っていたので、大学1年生で簿記2級と宅建士を取得したんです。でも、資格を取得しても人生は変わらないと気がついて(笑)。

そのあと、高校生の時に一緒に飲食店を経営していた友人が個人事業主として飛び込みの営業をしていて、バイト代の比じゃないレベルで稼いでいたので、誘ってもらって僕も営業を始めました。ただ、当時はコミュニケーションが苦手で、営業には苦戦していましたね。

—【松嶋】それは意外です。

—【北森】インターフォンを押したものの、内心では「出てくるな」と思っていたくらい、営業は苦手でした(笑)。そんな調子でしたし、成功報酬だったためあまり稼げませんでしたが、半年ほど続けるなかで人と話す技術を身につけることができたように思います。

そのあとは、違う方から「イベント団体を作ろう」と誘っていただいて、イベンターとして定期的に数百人規模のイベントを開催していました。

—【松嶋】営業の経験を生かして、新しいことに挑戦されたのですね。

—【北森】はい。その中でフォロワーを多く抱えている子たちと仲良くなって、イベンターをする傍らで、その子たちに教わりながら自分のアカウントも運用するようになりました。当時はフォロワーが数千人でも多いと言われるような時代だったのですが、4~5ヶ月ほどでフォロワーが1万人を超えたんです。1.6万人にまで増えたタイミングで、SHOWROOMでライブ配信を始めました。時期でいうと2017年4月だったかな。

—【松嶋】2017年の4月というと、ライブ配信は今ほど一般的ではありませんでしたよね。

—【北森】そうですね。僕もライブ配信が何かよくわかっていなかったですし、稼げるかもわからなかったけど、やってみようと。

結局、ライブ配信は180日ほど毎日連続配信したところで「自分には向いていないな」と思ってやめました。そのあと、配信している期間に出会った人物と株式会社ライズアースを立ち上げることになったんです。

—【松嶋】それが冒頭でお話しされていた、ライブ配信者やインフルエンサーのマネジメント事務所ですか?

—【北森】そうです。

僕は大学3年生で、これが1社目の起業でした。

売り上げの見込みがないまま法人を作って、最初の2ヶ月ほどはほとんど収益もない状態でしたね。しかし、SNSやライブ配信のコンサルティングをすることで、5ヶ月目ほどで単月1000万ほど売り上げられるようになりました。

—【松嶋】急成長していたのですね。

—【北森】当時はSNSやライブ配信のコンサルティングを行う会社が珍しかったというのもあると思います。コンサルティングの収益をタレント育成に回して、会社としても順調に大きくなっていました。

ただ、そのあとに会社が大炎上してしまって……。

—【松嶋】何があったのですか?

—【北森】2018年1月くらいからVTuber界隈にも事業を拡大しようとしたものの、契約書周りに問題があったのです。

VTuberが100人ほどしかいなかった時に、40~50人の方々とアポイントをとっていたので、事業としては順調でした。ただ、まだ新しい領域だったため、僕らも顧問弁護士もVTuberのことを正しく理解できておらず、対人用として作った契約書しか用意できていなくて。著作権の部分が曖昧な状態だったため「ライズアースと契約したらキャラクターの著作権が企業に奪われる」という噂が出てしまったんです。

それがきっかけで会社は大炎上して、ライズアースで検索するとサジェストに「怪しい」と出てくるようになったため、VTuber事業は諦めました。

—【松嶋】VTuber事業を諦めたあとは、何をされていたのですか?

—【北森】一気に切り替えて、中高生を集めたライブ配信事務所としてkawaiicollegeを立ち上げました。配信者を応募したところ200人ほど応募があり、すみぽんをスカウトしたのもこのタイミングですね。すみぽんは、現在SNSの総フォロワー数が約200万人超え、かつ今夏の国際的なイベントの応援サポーターにも任命されたバスケタレントです。

当初はライブ配信でマネタイズしていたのですが、すみぽんをはじめとするkawaiicollegeの所属タレントが恋愛リアリティショーに出演させていただくようになり、YouTubeやTikTokの運用も始めました。その流れを受けて、事業としてはTikTok事務所とライブ配信事務所の二つに分かれていきました。

—【松嶋】ライズアースは、2020年3月にDONUTSグループ入りを発表されていますね。

—【北森】はい。kawaiicollegeを立ち上げた段階でいくつかの企業から買収提案をいただいていて、悩んでいた時にある方から「関西で中小企業の社長として終わるのか、俺たちみたいに上場して経済を動かせるような会社を一つ作り上げるのか、どういう人生を歩みたいんだ?」という言葉をいただいたんです。それで「関西の学生ベンチャーで終わりたくない」「東京の企業と連携してタレントが活躍できる場所を増やしたい」という思いから、幅ひろい事業を展開されていて知見が豊富な株式会社DONUTSへのグループ入りを決意しました。

というのも、今でこそインフルエンサーのテレビ出演は珍しくありませんが、kawaiicollegeを立ち上げた当時は芸能界の壁を突破するのにとても苦戦していたんです。そこで、DONUTSにグループ入りして、インフルエンサー市場を一緒に開拓していったという流れですね。

ライズアースがDONUTSの子会社になってから2023年の1月までの3年半ほどは、子会社の代表として仕事をしたあと、ライズアースを退職しました。

2社目の起業で未知の世界に飛び込む

—【松嶋】ライズアースを退職されたきっかけはなんだったのですか?

—【北森】新しいことに挑戦したいと思ったんです。あとは、少し疲れていた部分もありますね。

—DONUTSの皆さんには、本当にいい経験をさせていただいたと思っています。23歳で中間管理職のようなポジションを任せてもらうというのは、とても貴重な経験でした。また、売却するまではずっと個人資金で経営していたため、収益をどのように事業へ再投資すべきかわかっていませんでした。しかし、DONUTSにグループ入りしたことで、資金をどのように投下して何を目指すのか、といった戦略や考え方を知ると同時に、新規事業を立ち上げる経験もできました。いろんなことに挑戦する機会をいただきましたし、今でもDONUTSの西村社長や執行役員の石山さんとはお付き合いさせていただいていて、本当にありがたい限りです。

ただ、エンターテインメント業界で事業を展開するなかで、自分の限界を感じるようになっていたのも事実で。何か別のことに挑戦したいなと思うことが増えていったんです。とはいえ、所属タレントの人生を変えているわけですし、自分勝手にやめるわけにはいきません。そこで、会社の仕組みを整えてから、区切りのいいところで退職させていただきました。

—【松嶋】次のキャリアに進むための、いいタイミングだったのでしょうね。

—【北森】そうですね。23歳で会社を売却したとなると、関西では良くも悪くも話題にしてもらえるのですが、26歳くらいになってくると周囲からすごい人がたくさん出てくるんです。同世代で活躍している人たちをみて「僕ももう一度新しいことに挑戦したい」と強く思っていたというのもありますね。

あとは「上場」も大きなキーワードでした。

—【松嶋】というと?

—【北森】関西学院は関西の中でも名だたる上場企業の社長を多く輩出している大学で、起業体験ができるKwansei Gakuin STARTUP ACADEMYという講座が用意されています。僕はその1期生で、Kwansei Gakuin STARTUP ACADEMYを支援されている上場企業の方々と、プライベートでもお付き合いがあるんです。

先ほど、売却に悩んでいた時にある方の言葉をきっかけに売却を決意したとお話ししましたよね。あれはシリアルアントレプレナーとしても知られる真田哲弥さんにいただいた言葉なんですよ。僕は真田さんが学生の時に立ち上げられた伝説の学生ベンチャー・株式会社リョーマにとても憧れていて。学生の時に一緒に会社をやっていた友人が起業して、多くが上場しているという。それって本当にすごいことじゃないですか。そういった世界への憧れが強くて、自分も起業して上場したいなと思っていたんです。

—【松嶋】なるほど。「新しいこと」というよりも、「新しいビジネスで上場したい」という気持ちが強かったんですね。

—【北森】そうですね。とはいえ、少しゆっくりしたい気持ちもありましたし、退職した当初はリフレッシュをするために1年ほど海外に住んで、国外で新しい事業をするつもりでした。

—【松嶋】そうだったのですね。日本でVOLTMINDを立ち上げることになったきっかけは何だったのでしょう?

—【北森】ドバイに1ヶ月ほど滞在していた時に、知人からVOLTMINDの共同創業者を紹介していただいたんです。彼からChatGPTの使い方を教えてもらって、とても便利なものがあるのだと驚きましたし、それ以上に彼らが開発している技術にも衝撃を受けました。しかし、ChatGPTは世の中に受け入れられるだろうと思ったものの、彼らの技術は世の中のニーズと乖離していると感じてしまったのも事実で。

そもそも、世の中のニーズと最先端技術にはズレがあるものです。とはいえ、この技術を生かさないのはもったいないと思い、上場されている社長さんや規模の大きな企業さんを彼に紹介していたんです。しかし、仕事にはつながらなかったようで、彼から「一緒に会社を立ち上げませんか」とオファーをいただき、VOLTMINDを立ち上げることになりました。

—【松嶋】会社を立ち上げることになったとはいえ、北森さんはAIに関する知識は全くない状態だったんですよね?

—【北森】はい。何もわかっていませんでした。リフレッシュとして一定期間の休暇を取らせていただいたあと、本格的に始動したという流れですね。

ある縁で税理士法人さんから「リサーチ時間を効率化するツールをAIで開発できないか」と相談いただいたのをきっかけに、税理士法人向けの専門AIを開発するために動き出しました。

—【松嶋】登記した後に税理士法人にターゲットを定めて動き出したのですね。

—【北森】ええ。税理士法人は1日2~3時間はリサーチに費やしているそうで、そこを効率化したいとご相談いただいたんです。

ベンチャーの強みを生かしたビジネスでAI領域に挑む

—【松嶋】VOLTMINDの事業について、改めてお話いただけますか。

—【北森】レンタルサーバー、基盤モデル開発、税務GPTをはじめとした生成AIを活用したチャットボットやシステム開発、といった三つの事業を展開しています。

スタート時は税務GPTに注力しようと思っていたのですが、市場規模から考えると、上場を目指すのは難しい領域でもあります。そこで、レンタルサーバーや基盤モデル開発に力を入れることにしました。

—【松嶋】今後の展開について、可能な範囲でお話いただけますか。

—【北森】いろいろ考えています。

VCの方からは「立ち上がりからハードもソフトもやるなんて、ベンチャーとしてはあるまじき行動だ」と言われることもあるのですが(笑)。レンタルサーバー事業に関しては、2~3人のサーバー担当エンジニアにお任せするだけで、人件費はあまりかかっていないんです。そのため、まずはレンタルサーバー事業で収益を上げていきたいと考えています。

同時に生成AIエンジニアのコミュニティを生かして、薬学に特化した言語モデルの開発も進めていきます。生成AIエンジニアは年齢に関係なく本当に素晴らしい才能を持った人がたくさんいて、彼らが驚くようなスピードで開発を進めてくれています。VOLTMINDとしてはサーバー費用を負担する形ですね。

AIの業界は特に変化が早いため、OpenAIの発表内容によってはその領域で開発を進めているベンチャーが潰れる可能性もあります。会社としてもどうなるのか予測が難しい部分もありますが、一般の皆さんが利用されるサービスに導入していただく基盤モデルの開発を進めています。

—【松嶋】サービスに応用する例として、具体的にイメージされているものはありますか?

—【北森】IPコンテンツを保有されている企業さんと連携してキャラクターとコミュニケーションが取れるLINEやDiscordを開発したり、YouTubeで24時間AIライブを配信したり、さまざまなアイデアがありますね。

—【松嶋】考えるだけでもワクワクしますね。VOLTMINDとしては、ゆくゆくは基盤モデル開発に注力していくのでしょうか?

—【北森】全ての事業に注力していくつもりですが、一番伸ばしたいのはレンタルサーバー事業ですね。ベンチャーだからこそのスピード感と独自の仕入れルートを生かして、大企業に立ち向かっていきたいなと考えています。

—【松嶋】なるほど。冒頭でも同じことを言いましたが、ベンチャーでレンタルサーバー事業を伸ばすというのは、かなり特殊ですよね。ただ、普通だったらやらないことだからこそ、強みもあると。学生時代の飲食店経営の経験が生きているのだろうなと思いました。

—【北森】そうですね。

2028年には世界的にチップが変わると言われていて、AI業界もその影響を受けて大きな動きがあるはず。2028年に国内のサーバーが不足するとも言われているため、それまで投資を続けられるかどうかが、勝負の別れ目だと思っています。そんな中で、ベンチャーの強みを生かして大手企業にはできない戦い方をすることで、勝ちにいきたいなと。

KEYPERSONの素顔に迫る20問

取材の前に、一問一答で20の質問に答えていただきました。

Q1. 好きな漫画は?

『キングダム』です。『ONE PIECE』もそうなんですけど、サブキャラも含めて登場人物の物語がしっかりと描かれている作品は面白いですよね。

Q2. 人情派? 理論派?

人情派だと思います。仕事では合理的に判断した方が良いと思うのですが、やはり情が出てしまうところがあります。

Q3. パン派ですか? ライス派ですか?

ずっとライス派です。

Q4. 都会と田舎のどちらが好きですか?

住むなら都会ですね。将来的には、都会と田舎を行ったり来たりするような生活も良いなと。

Q5. 保守的? 革新的?

攻めているように見えるかもしれませんが、保守派だと思います。

Q6. 好きなミュージシャンは?

SUPER BEAVERが好きで、ライブにもよく行っています。玉置浩二も好きですね。

Q7. これまでに仕事でやらかした一番の失敗は何ですか?

打ち合わせの日程を勘違いして、飛ばしてしまったことですね。

Q8. 犬派? 猫派?

犬派です。

Q9. 現実派? 夢見がち?

夢見がちだと思います。

Q10. 今、一番会いたい人は?

孫さんですね。話せなくても良いので、同じ空間にいられる機会があればとても嬉しいです。

Q11. 仕事道具でこだわっているのは?

なんだろう……。先日、パソコンを新調したくらいかな。

Q12. どんな人と一緒に仕事したいですか?

自分で考えられる人です。AIは常に情勢が変わっているので、指示を待っている人よりも、自分で考えてチャレンジしてPDCAを回せる人と一緒に仕事したいですね。

Q13. 社会人になって一番心に残っている言葉は?

自分の理念として掲げている「縁ある人を幸せにするために自分の可能性を追求する」ですね。

Q14. 休日の過ごし方は?

家の近くにある銭湯のサウナによく行っています。国内外問わず、旅行も好きですね。先日は千葉の古民家でサウナに入って、星空を見上げてバーベキューをしたあと、海岸でボーっとする、という贅沢な時間を過ごしました。

Q15. 好きな国はどこですか?

やっぱり日本です。ご飯がおいしいので。

Q16. 仕事の中で一番燃える瞬間は?

逆境に陥っているときですね。あと、経営者なら誰でもそうだと思いますが、事業拡大のタイミングも燃えます。

Q17. 息抜き方法は?

サウナ、筋トレ、シーシャです。

Q18. 好きなサービスやアプリは?

あすけんダイエットです。

Q19. 学んでみたいことは?

英語と中国語。学生時代に言語を疎かにしてしまって中途半端なまま止まっているので、突き詰めて勉強したいです。

Q20. 最後に一言

何か目指している場所がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください!

未来は未定!プライベートも仕事も全力で向き合う

—【松嶋】北森さん個人としての今後のビジョンもお話いただきたいです。

—【北森】今は、VOLTMINDを大きくしていくことしか考えていません。どうなるかは分かりませんが、上場を目指したいですね。あとはマレーシアなど海外進出も視野に入れています。特にサーバーやAIは利用者数が増えるほど事業も伸びていくので、東南アジアに進出したいですね。個人的にも東南アジアが大好きですし、旅行先だった国に仕事として行けるというのは面白いなと。マレーシアを起点に、いろんな国に進出していきたいです。

—【松嶋】プライベートのところで、恋愛面についてはいかがですか?

—【北森】先になるとは思いますが、将来的には結婚したいです。VOLTMINDが創業期を抜けて、少し余裕が出てきたら、結婚も視野に入れつつ恋愛にも向き合いたいですね。

—【松嶋】恋愛は事業が軌道に乗ってから、ということですね。最後に、起業を目指している方や読者へメッセージをいただけますか。

—【北森】僕は何もわかっていない大学生で起業して、2年弱で会社を売却することができました。それは勇気を持って一歩踏み出したからこそ、実現できたことだと思っています。起業するとなると、想像以上につらいこともありますが、まずは一歩踏み出してみてほしいです。

僕は1回目の起業で何度かつらい時期を乗り越えています。大きく炎上した時はとても反省しましたが、同時に「絶対乗り越える」という思いで取り組んでいました。自己資金でやっていたため、本当に「メンタルが削られる」といった感覚で、今思い返しても苦しいことはたくさんありました。しかし、経験したことは、きっと未来につながります。成し遂げたいことがあるなら、ぜひ勇気を持って進んでみてください。


【クレジット】
取材・構成/松嶋活智 ライティング/西村友香理 撮影/原哲也 企画/大芝義信

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企業 株式会社VOLTMIND
所在 大阪府大阪市中央区南船場1-3-14 ストークビル302
業種 ITインフラ / AIサービス
URL https://voltmind.jp/



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