日本・世界の起業家教育は!?起業家教育特集 vol.3

日本における起業家教育は?個人起業家が選ぶべき起業塾とは?

日本における起業家教育という観点で言うと、それは大きくは2つの潮流があるように思います。一つは、MBA等のエリート層を対象とした起業家教育。例えば大前研一さんが主宰するアタッカーズビジネススクールのような潮流です。こちらでは、シリコンバレー流のスタートアップをモデルに、時価総額100億円以上の会社を作ることを想定したものです。

もう一つは、より個人のスモールビジネスを対象とした「起業塾」「起業コンサル」という形態のもの。個人で起業する方を対象に、年商数千万円~1億円程度の事業をゴールに作ることを目的としたものです。

これらの2つの起業家教育では、その方法論や対象とするビジネスも全く違いますので、選ぶときには注意が必要です。この記事では、個人が起業する時に起業塾を選ぶポイントと、おすすめの起業塾を紹介させていただきます。

起業塾を選ぶポイントとは?

それでは、まずは個人起業家が起業塾を選ぶ際に気にするべきポイントについて解説させていただきます。

ノウハウ特化型は要注意

起業塾のタイプとして、よくあるのがノウハウ特化型のもの。例えば、

  • CtoCオークション転売ノウハウ
  • アフィリエイトサイト構築ノウハウ
  • せどり

といった特定のノウハウを起業方法として教えるもの。ノウハウ特化型は、ある程度やり方が確立されているため、成果を上げやすいものもありますがそのぶん、ノウハウが陳腐化してしまうと一気に稼げなくなってしまう、言われたことをただやるだけなので、自分で考えて行動する、という起業家としての本質的なスキルが身につかない、という問題があります。

したがって、あまりに高額なノウハウ系はその投資額を回収できないまま、稼げなくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。

独自商品開発型はサポートが重要

起業塾のタイプとして多いのは、「あなたの独自の商品開発をサポートします」というもの。この種の起業塾では、あなたの強みや、原体験の分析から始まり、商品の特徴や売るためのストーリづくりなどを中心に行います。流れとしては、こうした商品作りの一般論を座学でやった後に、個別のワークショップとカウンセリングを通じて行うというものが多いようです。

要注意なのは、「商品作り」がゴールになってしまって、そこでサポート期間が終わってしまうというタイプのもの。商品は最初に作ったもので完成することはなく、実際に販売する中で試行錯誤しながら、改良を重ねていくことで売り上げも伸びていくものでもあるため、この継続的なサポートがあるか、サポートの内容としてどういうものがあるのか、というのもチェックポイントでしょう。

資格・認定制度は不要な支出の可能性大

起業塾にあるのが、資格・認定制度のあるもの。この手のタイプの起業塾では、資格発行や講師になれる認定料という名目で追加料金がかかるものがほとんどです。しかしながら、資格が取れたからといって、あなたのサービスや商品が売れるようになるかは全く別の話です。

資格の有無は、ビジネスの成功には全く関係がありません。こうした資格制度を売りにする起業塾では、無駄な投資をする可能性があるため注意しましょう。

個人起業家向けのおススメの起業塾3選

それでは、実際におススメの起業塾を紹介させていただきます。

次世代起業家・経営者アカデミー 代表 加藤将太


短期的な講座ではなく、数年にわたって起業家の基礎から独自のビジネスの構築までを学べる点がポイント。多くの起業を考える個人起業家が、経営の知識はほぼ0のところからスタートするため、学習から実践までを長期的にサポートしてもらえる体制は心強いものとなるでしょう。
標準4年間のカリキュラムの学習例を「学習(1年目)、物販(2年目)、情報発信(3年目)、オリジナルの商品作成(4年目)」とういスパンで考え、時間やお金の投資を抑えながら、起業を学ぶことができるため、サラリーマンの方などが働きながら学習するには最適な環境であると言えます。

HP:https://jisedai.academy

天狼院書店

天狼院書店は、池袋に位置する本屋さん。そんな本屋さんですが、書店だけではなく、様々な「書く」という技術に絞ったセミナーやイベントを開催しています。Webでのマーケティングにおいては、文章やコピーライティングの技術は必須のものになってきており、汎用性の高い起業のスキルです。また、この天狼院書店というビジネスモデル自体が多くの個人起業家の方にとって参考になるモデルでもあるため、興味を持った方は一度見てみるとよいでしょう。

HP:http://tenro-in.com

創業手帳 ビズシード

BIZSEEDは、日本全国の会社に向けて創業手帳というフリーペーパーを発行している企業です。創業手帳では、起業~経営まで幅広い知識を学べる内容になっていますが、さまざまな起業に関するセミナーを開催しています。

具体例としては、飲食店に関する「飲食開業セミナー」、創業に関する幅広い知識・スキルを学べる「創業ミニセミナー」などあり、参加費用も無料のものが中心なため、知識のインプットにはおススメの場所となっています。セミナーの人数も少人数制のため、参加者同士が仲良くなりやすいという特徴もあります。

HP:https://sogyotecho.jp/seminar/

Vol.4 起業塾・起業コンサルを受けて成果が上がる人とは?